2012年2月13日月曜日

テキサス州の自作フリッカ その後 (Galley 3)

本日もギャリーの舞台裏を見るための [ティーク張り完了] 以前の写真の続き。

ギャリー・エンドのバルクヘッドには海水と清水の各スプレイ蛇口と並んで2枚のコントロール・パネルが装着されている。



上はウォーター・メーカーのパネル。海水淡水化状況やタンク内の清水量をモニターする。右下のパネルはプロパン・ガスの [コントロール・パネル] 。レンジへのガス供給ラインをスイッチひとつで開閉するためのもの。

通常タンク(ボンベ)からのガスはまずガス圧を下げてレンジ用に最適化するためのレギュレーターを通るが、この艇ではさらにレギュレーターの直後に [ソレノイド] が付いていて、ガス供給ラインをリモートで開閉できるようになっている。

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コントロール・パネルのスイッチをオンにするとソレノイドにDC12Vの電気が流れてガスの通り道が開く。電流が切れたり電圧が低い場合はガスの通り道が閉じる。つまり、レンジを使う度にタンクまで行ってタンクの元栓を手で開閉しなくても、ギャリーに居ながらにしてガス供給のオン・オフが出来るという仕掛けだ。

写真のコントロール・パネルはオン・オフ切替用の基本的なものだが、ガス漏れ警報装置も付加できるタイプ。もしかしたら既に艇内に警報装置1~2個を装着済みかも知れない。

警報装置付きの場合、パネルのスイッチがオンになっている時にガス・リークが探知されると自動的にガス供給がストップされ、赤いランプが付き警報が鳴る。またパネルのスイッチがオフになっていても探知機自体のスイッチは入ったままなので漏れたガスの濃度が爆発の危険のあるレベルの10%に達すると警報が鳴るという。

このコントロール・パネルと警報で安心という訳か、プロパンのタンク2本は艇内に格納されている。





場所は何と [Vバース前方] のコンパートメントのひとつ。上の引き出し型コンパートメントと下のチェイン・ロッカーのドアの間にある観音開きのドアがそのアクセス口。

小生はいくら警報装置やシャット・オフ機能があるとは言え、ガス・タンク殊にプロパン・タンク(及びレギュレーター+ソレノイド)はスターン・プルピットの外側に掛けるなど、ガスがソレノイドまでの供給ライン上のどこからリークしても艇外に流れ落ちる場所に置きたい。(それに12V電源を必要とする警報装置はいつでも稼動しなくなる可能性がある。)

尚、ソレノイドは風雨、埃など自然のエレメントに弱いので艇外に置く場合、保護用のカバーを掛けておく必要がある。

(写真は元々ミシガンで建造され、テキサスで仕上げ中の自作フリッカです。)
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