機能に無関係なところにはできるだけ金をかけず、艇を早く安く手に入れたいという注文主たちの気持ちも大きかったにちがいない。
ヘッド(WC)を斜めに配置して個室を短くする、スーパーストラクチャー(ハウス)のフォア・エンドを斜めにする、等の工夫で、室内のフォア&アフト(船首船尾方向)のスペースが少なくとも [ウェット・ロッカー分] 長く使えているのではないかと思う。
ビームやソールもPSC艇のようにモールドから造ったファイバーグラス製イナー・ライナーが無いので各舷およびソールをそれぞれ7~10cm程外に押し広げたようなスペースが確保出来ている気がする。長期クルーズやリブ・アボードを目指した自作艇の醍醐味ではないだろうか。
しかし、小生どもはこのオープンなPSC製インテリアが気に入っている。
(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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