曇り空のため室内も暗いが、以下、エピファン塗布完了後の他の部分のスナップ。時間はかかったがリフレッシュ出来て良かった。
しかし、ファクトリーが室内をニス仕上げ(またはエピファン仕上げ)にしなかった理由も身に染みて分かった。
オイル・フィニッシの場合、フリッカなら半日~1日で終わる。1週間~10日もかかる仕上げでは算盤に乗らないのだ。艇の生産ラインのスペースもいくらあっても足りなくなる。
機能に無関係なところにはできるだけ金をかけず、艇を早く安く手に入れたいという注文主たちの気持ちも大きかったにちがいない。
それにしても先日のテキサス(元ミシガン)州の自作フリッカは20ft艇中に良くも色んなものを詰め込んだものだと感心する。
ヘッド(WC)を斜めに配置して個室を短くする、スーパーストラクチャー(ハウス)のフォア・エンドを斜めにする、等の工夫で、室内のフォア&アフト(船首船尾方向)のスペースが少なくとも [ウェット・ロッカー分] 長く使えているのではないかと思う。
ビームやソールもPSC艇のようにモールドから造ったファイバーグラス製イナー・ライナーが無いので各舷およびソールをそれぞれ7~10cm程外に押し広げたようなスペースが確保出来ている気がする。長期クルーズやリブ・アボードを目指した自作艇の醍醐味ではないだろうか。
しかし、小生どもはこのオープンなPSC製インテリアが気に入っている。
(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒ フリッカ・データベース