このフリッカは1983年製なのでファクトリー搭載エンジンは1GM(7.5馬力)だ。1GM10(9馬力)は1985年製頃から搭載されている。
1GM10は1GMのシリンダーのボアを大きくして馬力を大きくした。
ボアが大きくなった分シリンダー・ヘッドのジョイント部からウォーター・ジャケットの水がエンジン・ブロック内に入り易くなったのでボアやリングが錆び易いという人も居る。その点、元々のデザインである1GMの方が堅固に出来ていると言うことだろうか。しかし [こちら] の数値の比較では1GM10の方が6kgも重いようだ。その差はどこから来るのだろう。
尚、部品は殆ど共通だがエアー・フィルターのエレメントが違う旨記述している人もあり、上記リンク先にオルタネーター出力やそのベルトが違っていそうという記事もあるので、部品購入時は確認の必要有り。
PSSドリップレス・シャフト・シール。
定期的なパッキング・グランド(グラン・パッキン)のナットの締め直しやパッキン交換も不要で、ビルジもドライに保てるため人気が高いのも頷ける。
セレニティーでもこれに交換しようと考えたこともあったが、パッキンもドリップの少ないものが出ているし、何と言ってもパッキング・グランドの場合最悪の事態(大量のリーク)が発生しても艇が一気に沈没するようなことはないのでこれからも旧来のスタッフィング・ボックスのままで行こうと思っている。
(写真はいずれもPSC製434艇中259番、艇名不詳、1983年製のフリッカです。)
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