2011年11月9日水曜日

T.C. Vバース下

船内機仕様のPSC製フリッカでは [燃料タンクがバウのVバース下] に在る。

T.C.の燃料タンク後部。燃料は下のホースから出て、燃やさなかった余分の燃料は上のホース(リターン・ライン)を通って戻ってくる。

見ての通りT.C.ではタンクからの燃料シャットオフ・コックがここに付いている。フリッカのみならずどの艇でも通常このようにタンク横に設置してあるのが普通。

話しが少しずれるが、セレニティーでは購入時にコックが [ここに付いていなかった] (リンク先1枚目)。そこでエンジン冷却水の取水スルーハル・コックも配置されているコンパニオンウェイ下にあった方が便利と考え、そこを通っている燃料供給ラインに取り付けた(同リンク先8枚目)。係留時エンジンを停めた後、両方のコック共閉じておく。

さてこれは燃料タンクのすぐ後ろ。

真中に置いてあるのは木のブロック。





チェイン・ロッカーからの水が燃料タンクの下を通り、このスペースを流れ、さらにキャビン・ソール(床)下のスペースを抜けてビルジに落ちるようになっているため、ここに直に物を置くとどうしても底が濡れるのだ。この木の上に板を置いてその上に箱など乗せれば収納になる。

木のブロックの横、ポート側にはノット(スピード)メーター用のスルーハル・トランスドゥーサーが設置されている。




言うまでも無く点検時などにトランスドゥーサーをスルーハルから取り外した時には右側に置いてあるプラグを代わりに差し込んでおく。

こちらはVバース下とは無関係のトランスドゥーサーを外側から見たところ。







場所はスターボード側セッティーの下あたり。デプス・ファインダー(水深計)用なので海底に対してなるべく水平になるように出っ張りを付けて工夫してある。最近はスルーハルではなく、ファイバーグラス・ハルの内側から水深を測定出来るタイプのトランスドゥーサーをビルジに設置しているオーナーが多い。ここまでやる人はいないだろう。

(写真はいずれもPSC製434艇中336番 Tuesday's Child です。)
フリッカ・ブローシュア(14頁版)