シアトルの 『トゥーカン』 は1987年製。コンパニオンウェイ下にはスルーハルが3個。その中、向かって一番左上にある取水コックに注目。
取水コックから一旦右下へ降りた後エンジンの方向へ上っている管はエンジン冷却水用。
通常エンジン冷却水は取水コックからホースでストレイナー(フィルター)に入り、ストレイナーからエンジンへ配管されている。しかしこの艇ではストレイナーが通常の位置(画面手前)に見当たらない。もしかしてコックからエンジン直結になっているのかも知れない。
一方、左に出ている管にはホースが2本装着してあるように見える。1本は上に伸びてヘッド(トイレ)用に、手前に伸びたもう1本はギャリーのシンク用に使っているようだ。
(ちなみに [こちら(5枚目の写真)] はシンク用配管の無いスタンダード・レイアウト。画面下側にスタンダードのストレイナーも見える。)
右側の蛇口が下洗いをするための海水用だろう。
恐らく足先操作のフット・ポンプで汲み上げる。
尚、ビルジは洗剤を使って綺麗にしたばかり。
置かれているのは無論自動ビルジ・ポンプ。手前のホースは何だろう。一番上の写真ではシースルーになっているギャリー用のホースをこの黒いホースに換装したのだろうか。それにしてもどの艇にも実際にアイ・ボールで検分してみないと判然としないことがあるものだ。
(写真はいずれもPSC製434艇中340番 Toucan です。)
⇒フリッカ・データベースにある同艇の紹介