2011年1月1日土曜日

ライフライン 1

セレニティーのスタンディング・リギングはフォアステイ1本、バックステイ1本、バックステイのスプリットステイ部分2本、ウィスカー・ステイ2本、シュラウド6本、全部を2006年3月に新品に換装した。同時にターンバックル(全11本)もブロンズ製クローム鍍金の新品に交換。マスト、スプレッダー、ブームは補修を済ませた。

しかし、ライフラインだけは黄ばんでいた白いビニール・カバーを漂白して白に戻しただけで、まだ大丈夫と交換せずじまいになっていた。

それにしても新艇艤装時から既に26年半、いつまでもこのままで通す訳にはいかない。






トグル付きのターンバックル(上の写真、船首側)やペリカン・フック(下の写真、船尾側)を含むライフライン一式の見積もりを、寸法を測ってネット販売の [Mauri Pro] から取ったら US$491 だった。セレニティーはライフラインが各舷1本づつしかないので、計2本分のセット価格(スウェージなど工賃を含む、税金・送料別)だ。

ラインのワイヤーのサイズ(径)は3/16インチ、ビニール・カバーも含めると5/16インチ。





[Torresen Marine] からも取ろうと思ったが、こちらは現物を送らないと見積もりが出ない。

ライフライン一式を外して送るとなると送料もかかる。見積もりが高かったら無駄になる。






そこでSFベイ・エリアのリガーに頼む方法もあるのだが、以前から気になっていたスウェージ作業不要の [クイック・アタッチ] システムを本格的に検討。結局必要品を全てこのサイトで注文した。

トグル付きターンバックル2本、ペリカン・フック2本、ビニール・カバー付きライフライン38フィート、SS締め具用アンチ・フリーズ剤(チューブ入り)1本、〆てUS$277.13(送料込み、税金別)。(後日註: 現在上のリンクは壊れている。参考までに同品を製作している Suncor のサイトは
[こちら] 。)

割安だ。前述のようにワイヤーのスウェージは不要で、カットしたラインを簡単に装着出来るシステムなので、今後数年に1回は交換しようという計画も無理なく実現出来そう(ラインだけの価格はUS$70以下)だ。

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尚、ライフラインはアイ・ボールでの点検がしやすいことからビニール・カバーのないSS製ワイヤーのみのものが薦められており、外洋レースではカバーの付いたラインを認めていない大会が多い。しかしこれまでカバー付きで四半世紀持って呉れたし、定期点検・定期交換を怠らなければそれで良しということで見かけも良いカバー付きに決定した。年明けに届く予定。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真