今日は既に手元に在る [クイック・アタッチ・システム一式] 中、試しに1個だけターンバックルをライフラインに付けてみる。
ライフラインは注文したトータル38フィートが1本のロールで届いたが、無論それをポート、スターボード用各1本に切り分ける必要がある。精確な長さにカットするのは後にして、とりあえずカットの練習にラインの一端を1.5cmほど切り落としてみた。
高価なワイヤー・カッターがないので手元に在った金切り鋸で径の半分、残りは金切りバサミ(エイヴィエイション・スニップス)で切断した。
向かって右が業者のワイヤー・カッターによる切断面、左側が自宅作業。
あまり苦労せずカットできることが分かったので、一安心。
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さて、組み立ては基本的には説明書どおりにやれば良いのだが、説明書にはビニール・カバーを何cm剥がせば良いのかについては記載がない。
説明書のステップ4には先端部を3/16"(5mm)出すようにとの指示がある。そこでその分も計算に入れて部品の長さを計測すると、カバーを1+3/16" ~ 1+1/4"(約30mm)切り落とせば良いことが分かった。
カバー先端から30mmの周囲をナイフでグルリと切った後、魚の腹を割く様に30mmを真っ直ぐカット。
ところでライフライン右端下の部分は金切り鋸、上半分は金切りバサミを使って切った跡。ハサミの場合(ワイヤー・カッターも然り)どうしても幾分斜めにカットされたり、切断面が凸凹になる。
カバーを剥がした後は手順どおりラインにジョー・ハウジングと呼ばれる金具、3 ピースから成るジョーズの順に入れる。
この3 ピースのジョーズはゴム輪で留めて組んであるだけなので注意していても形が崩れやすい。一度崩れると元に戻すのに手間がかかる。一連の作業の中で一番手こずった。
(註: このジョーズはワイヤーに食らいつくアゴ、架締め、楔、だが、ライフライン交換時にはクイック・アタッチ・システム中このジョーズ一式とジョーズの外に入れる真鍮製プレッシャー・リングだけは [新品と交換] しなければならない。他の部品は繰り返し使用できる。)
真鍮製プレッシャー・リングを入れ、アンチ・シーズ(アンチ・フリーズ)用のコンパウンドをたっぷり塗ったところ。
続いてハウジングを端の方へグイと引いてジョーズの上に被せる。
このコンパウンドには潤滑剤としてステンレススティール同士の固着を防ぐだけではなく、防錆剤としての働きもある。
同コンパウンドをさらにネジの部分にもたっぷり入れる。
(この灰色のコンパウンドが爪に入るとワイプで拭いてもなかなか除去できない。ゴム手袋をして作業すべきだった。)
ハウジングのネジ(ナット)部にターンバックル部に付いているヘッドと呼ばれるネジ(ボルト)をねじ込んでレンチで固く締め込む。
左のハウジングは手前に、右のヘッドは奥へ回す。二つのレンチ間に見えるナットはこの作業の後ハウジングが緩まないように締めるロック・ナット。
ヘッドのハウジングへの締め込み完了。この後ロック・ナットを締める。
(左からハウジングのナット部、ハウジング用ロック・ナット、ヘッド、ターンバックル用ロック・ナット。)
ハウジングとハウジング用ロック・ナットにそれぞれレンチを噛ませ、ロック・ナットを固く締めこんで作業を終わった。
ターンバックルの両端に付いているロック・ナットは無論ライフラインを艇に装着する時に締めるのでとりあえず程々に留めてあるだけだ。
ともあれこれでやり方は分かった。先が楽しみだ。
(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity 関連のものです。)
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