チャート(海図)がデジタルになって久しいが、紙に印刷した自分の航行海域のチャートを持っていない人はいないだろう。
GPSと連動したチャート・プロッターは航行では便利だが、紙のチャートは次は何処へ行こうかと、全体的なプランを考えるのには持って来い。
シアトルの 『トゥーカン』 のオーナー、ロンはフリッカを買って約5年半、夏・冬を問わず、天気が良ければ出航を続けているようだ。しかもパシフィック・ノースウエストは入り江や島々が複雑に入り組んだ、クルーズには持って来いの海域。いつでも新しい目的地を選んで航行、錨泊やハイクを楽しんでいる。
数年~10年後くらいには世界一周クルーズに出たい由。その時は夫婦二人での長期航海に充分な大きさの艇に買い換える予定だそうだが、それまではフリッカでできるだけ多くの経験を積んでおきたいとのこと。昨年は例えば視界の極めて乏しい霧中の航海を長時間経験し、無事目的地に到着している。
人生航路のチャートも常に最新情報を取り込んだ改訂版を目の前にして時々チェックしてみる必要がある。チャートに親しむ時間を充分に取っている人はうっかり道に迷うことがないのは無論、不測の事態が起きた時のバックアップ・プラン、バックアップ・ルートも備えているし、状況を楽しむ余裕すら持てるだろう。
(写真はPSC製434艇中340番 Toucan です。)
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