
通常各舷3本のスタンションも2本しかない。

トウ・レイルはティークではなくアルミ製。
(尚、PSCファクトリー・スペックのプルピット・レイルやスタンションの購入先については昨日 [出目金(?)のフリッカ] に後記を追加したので参照され度。)

艇のエンジンはディーゼル船内機で、この船外機はディンギー用。1920年代末に最初のモデルが出て、第二次大戦中に軍のスペックで24時間稼動し続ける高い信頼性を獲得した [イギリス製シーガル]。1997年以来製造されていないが今でも新品パーツが入手できる。
スターンにはメインシート用トラベラー。ファクトリーで装着したものだろう。その右下にはスターン・アンカー用のフェアリードが見える。
ラダーチーク(頬板)は痛みがひどく、新品を作って交換する必要がありそうだ。ティラーの姿も見えないが、例えばウエスト・マリーンで入手できるJ24用の差し込み部分の厚みを少し減らせば使える。

単なる収納スペースとは思えないが、船内機用ダッシュボード(計器盤)はどこだろう。

ティーク・プラットフォームのアンカーやチェインが当たる部分にはSSパネルのカバーを付けている。
アンカー・ロード(チェイン+ロープ)の入るハウザー・パイプは楕円形ではなく円形の大型で、バウスプリットの真後ろ。船内機用の燃料注入口は左舷ではなく右舷。燃料タンクのヴェンティレーション(通気孔)も右舷スクロールワークの上にある。
これらの配置はプラットフォーム右舷に置いたアンカーから少し距離を取って左舷側に縦型ウィンドラスを設置するためのものと思われる。縦型ウィンドラスはデッキ上にはドラムがあるだけで、マシーンの殆どはデッキ下にあり、ロードをどちらの方向からも巻けるのが特長だ。
バウのプライマリー・アンカーがファクトリー・スタンダードの CQR ではなくブルース・アンカーであることと、上記バウ、スターンの各アンカー用のセットアップから、オーナーがカタリナ島のイスマスで頻繁に錨泊したことが分かる。かなりのシーマンだ。フォアステイにはハンクが下に落ちるのを防ぐ仕掛け(他の例 )も見える。
このフリッカはオリジナル・オーナーが自分の使い勝手を考えて仕上げた、出航回数の多い幸せなフリッカだったのではないだろうか。
(写真はいずれもPSC製434艇中、199番 Corsair です。)
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