
南東に300~400m離れたキーマのフリッカ、ペリカン(269番艇)はマリーナが三方をコンドミニアム(集合住宅)に囲まれ、ドックも18フィートの潮位上昇まで対応できるように設計されているため、全くの無傷だったという。
このマリーナも浮きドックの柱が相当高いが、ことさら周りを何かに守られている様子はない。
同じ地域でも南東へさらに20マイルほど離れたギャルヴェストンのマリーナではドックが吹き飛び、キティウェイクは僚艇と共に [陸に打ち上げられた] 。わずか20マイルで明暗が分かれたようだ。

ポート(窓)の形、ブリッジ・デッキ、逆Y字型のスプリット・ステイなどからセレニティーと同時期、1983~85年頃の艇だと思われる。スターン左舷側にあるSSパイプ2本はスルーハルではない。スウィム・ラダー(梯子)用か。
メインスル・カバーは一見レイジー・ジャックの付いたメインスル用 (例:ページ中ほど) かと思ったが、そうではない。ブームはエンドをトッピング・リフトで吊っているし、中吊りの必要はないと思うが、なぜだろう。
(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、Sea Eagle です。)
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