2010年3月10日水曜日

テキサスのシー・イーグル

2008年9月、アメリカのメキシコ湾岸にハリケーン・アイクが襲来した。写真はヒューストン近郊 [シーブルック] のシー・イーグル。

100ノットの暴風雨通過後の姿だが、幸いにもメインスル・カバーのトップがギザギザに破れただけで済んだようだ。



南東に300~400m離れたキーマのフリッカ、ペリカン(269番艇)はマリーナが三方をコンドミニアム(集合住宅)に囲まれ、ドックも18フィートの潮位上昇まで対応できるように設計されているため、全くの無傷だったという。

このマリーナも浮きドックの柱が相当高いが、ことさら周りを何かに守られている様子はない。

同じ地域でも南東へさらに20マイルほど離れたギャルヴェストンのマリーナではドックが吹き飛び、キティウェイクは僚艇と共に [陸に打ち上げられた] 。わずか20マイルで明暗が分かれたようだ。

これはハリケーン前(2000年)のシー・イーグル。







ポート(窓)の形、ブリッジ・デッキ、逆Y字型のスプリット・ステイなどからセレニティーと同時期、1983~85年頃の艇だと思われる。スターン左舷側にあるSSパイプ2本はスルーハルではない。スウィム・ラダー(梯子)用か。

メインスル・カバーは一見レイジー・ジャックの付いたメインスル用 (例:ページ中ほど) かと思ったが、そうではない。ブームはエンドをトッピング・リフトで吊っているし、中吊りの必要はないと思うが、なぜだろう。

(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、Sea Eagle です。)
フリッカ・ホームページにあるフリッカ・データベース