このフリッカは以前登場したノー'スター製 ([1] + [2] )。
テキサス州ヒューストン近郊ギャルヴェストンあたりを帆走中。
円形の小型ポートライトが3つ並んでいる。一番前のポートらしきものは実はポートではなく航海灯。
マルコーニ・リグでもチェインプレイトは各舷2個づつのようだ。前のチェインプレイトにはロウアーシュラウドのフォア、後ろのものにはアッパーとロウアーのアフト各1本を張っている。
フォアステイのアッパー・エンドがマストトップよりも下に装着されたフラクショナル・リグだ。(フラクショナル・リグはジブの面積が小さくなるので風上に上りやすい。)
キールにプロペラ・アパチャーはあるが、船内機はない。船外機を使っている。
ラダーを船体に取り付けるピントル+ガジョンは一番上の組を除いてダブル装着にしてある。ラダーの喫水線から上の部分の形がPSC製とちがうのも興しろい。
スタンション、ライフラインがない。バウ・プルピット・レイルもないので、マストを倒した時は先の部分を特製サポートで支える。
マスト・スプレッダーがPSC製よりかなり後ろ向きに設置されているのは、一番上の写真で見てのとおり、チェインプレイトが各舷2個で、アッパー・シュラウドをアフトのロウアー・シュラウドと同じプレイトに引いているため。
PSC製では3本のシュラウド中、真ん中の1本がアッパーで、マストの真横に降りて来る。その両側(前後)にロウアーが張られている。
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1998年には大掛かりなメンテ・改修が行われたという。もともとシアトル近くのサンワン諸島あたりをホームにしていたが、90年代後半に新しいオーナーの手でテキサスに移動したらしい。
その後現オーナーの手に渡ったが、2007年以降トレイラーに載せられ陸置きされたままになっており、今売りに出されている。
(写真はいずれもNor'Star製20艇中017番目 Wishing Star です。)
⇒フリッカ・ホームページ、売りに出ているフリッカのリスト