右舷側ティーク製トウ・レイルの上に小さなブロンズ製クリートが見える。
CQRアンカーのシャンク端を固定するラインを留めるために使う様だが、ラインは垂れている。
しかしラインをきっちり引いて留めると帆走中シャンク端が左右に動くのを防ぐのに有効だろう。(一等上の写真をクリック拡大すると分かるがこの小さなクリートは以前はもっとフォアにあり、しかも両舷に付いていた様だ。ネジ孔が残っている。元々の位置では使い辛かったのだろうか。)
白くペイントされたバウ・スプリットをデッキに留めるスルー・ボルトは後期艇に特有の2本。
バウ・スプリット根元の左舷側、デッキ・フィル(燃料注入口)のキャップは84年製 [セレニティーの物] と異なり、開閉時に専用ツールを必要とせずウィンチ・ハンドルを差し込んで回せるタイプ。
デッキ・フィル自体の位置も若干インボード側(バウスプリット側)に移動したことがはっきり分かる。
左舷側プラットフォーム先端にあるボルト付きチョックは市販品なので後付けの様だ。
此処にも良く別のアンカーを通した様でアンカー・ロード(チェインやライン)との擦れ合い防止のためウィスカー・ステイにテイピングが施してある。
余談だが潮の干満の無い五大湖のドックは全て固定式。
(写真はPSC製434艇中387番目 Zanzibar です。)
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