軽油に混ざっているかも知れない水や砂などの異物を取り除く。
ロートの中心部にある円柱は水の分子は通さない細網で囲まれている。軽油だけが通過する。
燃料ドック(スタンド)のパンプで給油する時もこのロートを使用する。
アメリカでは大丈夫だがメキシコ以南へのクルーズには必需品と言われている。
以前は燃料ドックで給油したこともあるが、セレ二ティーのマリーナには燃料ドックが無く、隣りのマリーナからも消えてしまったので、このところ毎回近所のスタンドで黄色の軽油用5ガロン・ポリタンクに購入したものを入れている。
輸送時にポリタンクから溢れ出るのを避けるため、いつも4.8ガロン程入れて止める。今回は1ガロン3.9ドルで、計約18.7ドル。(燃料ドックで給油すると道路を走る車両に課税される税金が掛からないのでその分安くなるが、全部でこの金額なので税金は寄付。)
これで良い。
ちなみにデッキ・フィル近くまで入れるほど満タンにすると針はF(フル)の円の左端あたりを指すが、セレニティーではそこまで入れない。そこまで入れると [燃料タンクのヴェント] から軽油が溢れ出る。セレニティーでは溢れ予防のため燃料・エアー・セパレーター(同リンク先2~3枚目の写真)を付けているが、これを付けていない艇ではいとも簡単に軽油を海にこぼしてしまうことになる。環境上甚だよろしくない。
セレニティーでは室内クッション新作時にこのフォア・ピーク部分だけ独立したクッションにしたのでめくってメーターを見るのが楽になった。(クッションを被せる時は上に見える長方形の小板でメーターと指孔の部分を塞ぐ。)
つまり、水は油より重いのでロートの底に溜まるという訳だ。給油が終わったらこの様に底に残った水(実際には視認可能な程水は存在しない)+軽油を廃油缶に捨てる。(この写真ではとりあえずポリタンクに移しているところ。)
今回(10月4日)の燃料補給は6ヶ月ぶり。通算16回目の給油。いつも運転30時間を越したあたりで給油を意識し始める。燃費は1時間あたり0.6~0.7クォート(0.57~0.66l)。
(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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