2015年3月5日木曜日

シカゴ近在の1990年代製フリッカ

船籍番号がILで始まるのでイリノイ州の籍。

90年代のPSC製フリッカは値段が高くなっただけでなく標準装備も改善された。フォアデッキのクリートが平行2本。バウ、スターン双方のプルピット・レイルが2段式、その間に張られたライフラインももれなく2段。船腹には厚いティークのラビング・ストレイクを装着。以上が全てスタンダードになっている。

ブロンズ・ポートライト(窓)は時代の好みか長方形となった。








いつの写真か分からないがまだセイルもドジャーも艤装されていないので撮影されたのはシーズンが近づいて下架されたばかりの時らしい。

良く見ると [セレニティーの様に] バウのボブステイのチェインプレイトにジンクを装着してある。ここのチェインプレイトは通常水上に出ているが、フォアデッキまたは室内Vバースに一人でも乗ると1/3~1/2は水に浸かる。チェインプレイトはブロンズ、それに繋いだステイの装着金具はステンレスなので電位の低いブロンズに電蝕が起こる。船中泊でVバースに二人休んだりしていると電蝕は少しづつだが確実に進行する。そこで周知の様に電位が殆どの金属より低いジンクが犠牲になってくれるという訳だ。

(写真はPSC製434艇中、番数・艇名不詳、1990年代製フリッカです。)
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