スプレイ避けの機能や使い勝手にそれぞれ長短があるが、このフリッカ、ニットノイのドジャーは基本的にはキャビントップ両舷ぎりぎりまでのアーチ型ながら、両舷にある三角のフィンがコックピット・ウィンチの後ろまで伸びている。

フリッカはビーム・リーチで帆走中、波がウェザー側から打ち付けると、打ち付ける場所がアミッドシップよりスターン側(船幅の一番広い場所より後ろ側)の場合、コーミング前方からスターン・プルピット・レイルの前方あたりまでの広い範囲にわたってスプレイが入ってくることがある。
そういう状況でもこれで少なくとも前半分のスプレイはカットできるだろう。


(ただ、ダブルハンドの時、クルーの背中に留め具があたらないよう、留め具をスターン・プルピット・レイル装着部の下、コックピット・シートからコーミングが立ち上がる所、ちょうどクッションに隠れる場所に取り付けた方が良さそうだ。)

良く考えられたドジャーだと思う。
(写真はいずれもPSC製434艇中281番 NitNoy です。)
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