2010年2月11日木曜日

ニットノイのドジャー

フリッカのドジャーは大きく分けて[3タイプ]。両舷のコーミングまできれいなアーチを描いた型、コックピット・ウィンチの後ろまで引く長い大型、メイン・ハッチの上だけをカバーする小型。

スプレイ避けの機能や使い勝手にそれぞれ長短があるが、このフリッカ、ニットノイのドジャーは基本的にはキャビントップ両舷ぎりぎりまでのアーチ型ながら、両舷にある三角のフィンがコックピット・ウィンチの後ろまで伸びている。













フリッカはビーム・リーチで帆走中、波がウェザー側から打ち付けると、打ち付ける場所がアミッドシップよりスターン側(船幅の一番広い場所より後ろ側)の場合、コーミング前方からスターン・プルピット・レイルの前方あたりまでの広い範囲にわたってスプレイが入ってくることがある。

そういう状況でもこれで少なくとも前半分のスプレイはカットできるだろう。

成る程と思わせるのは、後端をコーミングの外側ではなく、内側に留めてあること。






これだとさほどウィンチ操作やクリートの邪魔にもならない。









(ただ、ダブルハンドの時、クルーの背中に留め具があたらないよう、留め具をスターン・プルピット・レイル装着部の下、コックピット・シートからコーミングが立ち上がる所、ちょうどクッションに隠れる場所に取り付けた方が良さそうだ。)

フォア・デッキやキャビントップに出る必要がある場合、サイドデッキへのアクセスも何とか確保されている。



良く考えられたドジャーだと思う。

(写真はいずれもPSC製434艇中281番 NitNoy です。)
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