2010年2月28日日曜日

ロング・クルーズに備えるノウマッド - 1

マリーナ・デル・レイのフリッカ、ノウマッド。オーナーのビルは南太平洋への長期クルーズに備え、サンタモニカ湾での強風トレーニング (Force 8~10) や、家を売りに出し、フリッカの艤装・備品をアップデートするなど準備に余念がない。

レイルに付けたブラケット(ホールダー)にセットしたスターン・アンカーは軽量でも噛みの良いフォートレス。













ティークのトウ・レイル上のフェアリードは、恐らく高さ調整のために合板のベース・プレイトを付け、底上げして装着してある。

その下のハウザー・パイプ(デッキ・パイプ)はクローム・メッキをした真鍮製のようだ。








ロード(チェイン+ロープ)はコックピット・ロッカーに収まる。ノウマッドは船外機仕様なのでそれで良いのかも。

船内機仕様のフリッカでは、ここにビルジの排水ホースに加え、ディーゼル・エンジンの排気兼排水ホースや、エンジン・リモート・コントロール、同ストッパーなどが配置されている。ホースやワイヤー保護のためプレイトで仕切る、カバーを作る、などの工夫が必要だ。


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スターン・アンカーは両舷ともセットアップしていた方が良い。ポート側はロードをハウザー・パイプを通してクォーター・バースの後端に落とせるので船内機仕様でも設定は比較的簡単だろう。

また、アンカーをレイルにセットしてトウ・レイルにフェアリードを装着しておけば、ロード自体は必要時までアンカー・バッグに入れ、ロッカーやデッキ下に収納しておくという手もある。(アンカー・バッグ参考: [カラノさんのブログ]

スターン・アンカーを使える準備がいつでも出来ていればスターン・アンカーを効果的に使う回数も自然と増える。

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(写真はいずれもPSC製434艇中054番目 Nomad です。)
フリッカ・ホームページのデータベースにある同艇の紹介