このところ1978年製フリッカの写真が多いが、1977~78年と言えば、パシフィック・シークラフト(PSC)がフリッカを造り始めて最初の1年だ。オーナーの変遷、メンテやアップデートもそれだけ多いのだろう。
この艇は1978年製のデンジャラス。長期航海を計画し、2009年にロサンジェルスで計約$30,000をかけて大掛かりな修善を施したばかりだが、赤ちゃんが産まれたこと、ハワイへ引っ越したこと、が理由で計画変更。マリーナ・デル・レイで何と$21,900で売りに出ている。
フォアワード・ハッチも Lewmar のハッチに新調した。この写真ではまだ保護シールも剥がしていない。
ベース(リング)はティークで作製。 同時に右側のマスト・ステップも補修した。
夜の写真で見づらいが、完全にアップデートの終わった同艇。マスト・ステップのオーガナイザーも新調。ラインも新調。
手前のハンド・レイルもいったん外して装着し直した。
これは別艇。1980年製のスヌーカムス。
このスヌーカムスも昨年オレゴンからハワイまでの航海前に、かなりの費用と時間を投じて大掛かりな改修を行い、ハッチもその際新調した。この写真はハワイ到着時のもの。
ハッチはレキサンやプレキシグラス(比較的引っ掻き傷が付き易い)およびパッキンを交換するより、いっそ全部取り替えた方が、費用もあまり変わらず、見栄えも良いし、特に長期航海に出るとなると、やはり安心なのだろう。
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本日は2艇ともたまたまハッチの写真になったが、今でもフリッカのオーナーになる人には長期航海を目指して、中古艇を購入後かなりの金額と時間を注いで改修する人が少なくないようだ。外洋艇としてのデザインと実績があるからこそだろう。
尚、スヌーカムスもハワイに約4週間かけて到着後、オーナーの予定変更のため、2万ドル強で新しいオーナーの手に渡った。(スヌーカムスについての過去のエントリーは、当ページ左上のサーチ欄に snookums または スヌーカムス をコピペしてサーチされ度。)
(写真上2枚はPSC製434艇中041番 Dangerous、下は148番 Snookums です。)
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