コックピットのないフリッカのリストア開始。
これはリストア前のコックピット下のスペース。スターボード・クォーターを望む。
リストア前のポート側。コックピット・コーミングに装着した分厚い板。これがフラッシにしたコックピットを支える基盤になっている。
中央部。取り外し可能な板を置くことでビルジへのアクセスは確保されていた。
コンパニオンウェイ底部の詳細。構造的にはもちろん、トリムも生半可ではなかった。
リストア開始。コンパニオンウェイのトリムやバルクヘッド下部を取り払う。
バースにするにも十分な、ボリュームのあるスペースが作られていたことが分かる。
コンパニオンウェイのビームも切り取った。コックピット・デッキのカットも進行中。
下から見たところ。
この後、コックピットがどのようにリストアされるのか、興味深い。
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尚、エンジンなしの自作ヨットで世界中をセイルし、多数の著作もあり、セイルボートによるクルージングの神様のように尊敬されているリン・パーディーとラリー・パーディー夫妻(Lin and Larry Pardey)の1983年進水の現所有艇タレイシン(Taleisin)にも [コックピットはない] 。下のスペースはクルージング用の収納や腰掛け式シャワー・スペースになっているという。
夫妻はタレイシンで既に8万マイル以上、以前の艇セラフィン(Seraffyn)などでの航海を含めると計20万マイル以上の航海経験を持つオールド・ソールトだ。コックピットをデッキにしたこのフリッカの以前のオーナーがリンとラリーに会い、タレイシンを見て参考にした可能性は大きい。(リンとラリーは今でも西海岸をはじめ北米各地で良くセミナーを開いている。)
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(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、1980年製フリッカです。)
⇒進展状況は逐次 [ここで見られる]。