アメリカでのナビゲーションはやりやすい。どの海域・水路でも必ずブーイー(浮いている標識)やマーカー(浮いていない標識)が緑と赤のセットで設置されていて、船艇はその間を通れば良い。
港やマリーナに入る場合、一番外側のセットが1番(緑)2番(赤)。その次のセットが3番(緑)4番(赤)というように、すぐ入り口までずーっと並んで続いている。緑のブーイーやマーカーは全部奇数、赤は全部偶数。
ここでひとつのルールがある。「港に入って(帰って)来る時は赤を右に見ながら入る。」 これぞ、トリプルR、RRR (Red, Right, Returning) と覚えるルールだ。赤を右に(緑を左に)見ながら入って行くと浅瀬に乗り上げることもなく、無事に入港できるのだ。夜には1番+2番など主要なセットに色のついた明かりが灯り、楽に確認できる。
↑ このビデオは隣のマリーナの給油ドックに寄った後、そのマリーナの一番外側の1番(緑)+ 2番(赤)のセットの間から出て来たところ。出てくる時は、もちろん入る時とは逆で緑を右に赤を左に見て出てくる。このパワーボートも然り。
↑ これはすぐ隣の我がマリーナに帰るところ、1番(緑)+ 2番(赤)の間を入って行く。対向船がいないのでチャネルの中の好きな所を通っているが、原則右側通行。
↑ これはマリーナのすぐ外まで来たところ。7番(緑)を左に、右突堤の先に付いた8番(赤)を右に見て、さらに進むと左の突堤の先に9番(緑)が付いている。
***
このシステムは港やマリーナの入り口や湾内の水路だけではなく、例えば、太平洋からサンフランシスコ湾の入り口、ゴールデンゲイトに向かうアクセス海域にもコンテナ船やタンカーなど [本船用のブーイーが並んでいる]。(海図はダブル・クリックでどんどん拡大するので大きくして緑と赤を確認されたし。)
注意: この方式は北アメリカ、カリブ海など、アメリカの影響力の強いところで(イギリス領バージン諸島なども含めて)共通。ところが、EU などヨーロッパはこの赤と緑の色の配置が全く逆になるので要注意。ヨーロッパで港に帰って来る時はGRR (Green, Right, Returning) だ。
(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
⇒フリッカ・ホームページ
註: 下のラベルは帆走(ビデオ)となっている。あしからず。
2009年4月30日木曜日
2009年4月29日水曜日
1GM10 エンジン・ブロックのジンク交換
毎年恒例のジンクの交換。いつも60-70時間しか経っていないが、とにかく交換することにしている。
向かって右側の列が外したばかりのジンクのセット。
下からジンク、ゴムのウォッシャー、紙のパッキン、金属プレイト。(金属プレイトの両端の孔はエンジン本体への外からのネジ止め用。そのネジは写っていない。ジンクの中心部にはネジが付いていて金属プレイトの真ん中の孔に入れて外側からナットで止める。そのナットも写っていない。)
ジンク、ゴムのウォッシャー、紙のパッキンは使い捨て。金属プレイト、および写真に写っていないネジ2本とナット1個は繰り返し使う。
左側の列はこれから付けるセット。セレニティでは金属プレイトもこのようにスペアを持っていて交換時交代で使う。理由:以前金属プレイトをはさんで古いジンクのネジと外側のナットが固く噛み付き、外すのに苦労したことがあるから。今回は簡単に外れたが、このようにスペアのセットを用意していれば、エンジンはまたすぐ使えるようになる。(ジンク、ナット、金属プレイトは家に持ち帰って万力に据えてゆうゆうと外す。)
これから付けるセットを組み立てたところ。チューブはシリコン・コンパウンド(シリコン・グリース)。
これを紙パッキンの両面に塗ると水漏れを極力抑えることができる。(塗らない場合、すぐ海水が染み出て垂れる。また染み出た海水が乾いて塩が吹く。)
シリコンの効果は抜群だが、欠点がひとつ。1年後にエンジン本体から外すときにぴったりくっつき過ぎて外すのに多少苦労する場合がある。(*)
脱着は手が入りにくいスペースなので回りの電気のコードを外して作業。
スパナはエンジンに付いてきた一番短く小さいものが合う。(短くないとこのスペースでの取り回しができない、また装着時にネジをきつく締めすぎてしまう危険性がある。)外のネジ2個は小さい方の口で、真ん中のナットはセットをエンジン本体から外した後に緩め、また新品のセットを取り付ける前の準備段階で締めれば良いが、大きい方の口で。
* 後日註: その後毎回何の問題もなく簡単に外れているのでシリコンのせいでは無かった様だ。
(写真はいずれもPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
⇒フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース
向かって右側の列が外したばかりのジンクのセット。
下からジンク、ゴムのウォッシャー、紙のパッキン、金属プレイト。(金属プレイトの両端の孔はエンジン本体への外からのネジ止め用。そのネジは写っていない。ジンクの中心部にはネジが付いていて金属プレイトの真ん中の孔に入れて外側からナットで止める。そのナットも写っていない。)
ジンク、ゴムのウォッシャー、紙のパッキンは使い捨て。金属プレイト、および写真に写っていないネジ2本とナット1個は繰り返し使う。
左側の列はこれから付けるセット。セレニティでは金属プレイトもこのようにスペアを持っていて交換時交代で使う。理由:以前金属プレイトをはさんで古いジンクのネジと外側のナットが固く噛み付き、外すのに苦労したことがあるから。今回は簡単に外れたが、このようにスペアのセットを用意していれば、エンジンはまたすぐ使えるようになる。(ジンク、ナット、金属プレイトは家に持ち帰って万力に据えてゆうゆうと外す。)
これから付けるセットを組み立てたところ。チューブはシリコン・コンパウンド(シリコン・グリース)。
これを紙パッキンの両面に塗ると水漏れを極力抑えることができる。(塗らない場合、すぐ海水が染み出て垂れる。また染み出た海水が乾いて塩が吹く。)
シリコンの効果は抜群だが、欠点がひとつ。1年後にエンジン本体から外すときにぴったりくっつき過ぎて外すのに多少苦労する場合がある。(*)
脱着は手が入りにくいスペースなので回りの電気のコードを外して作業。
スパナはエンジンに付いてきた一番短く小さいものが合う。(短くないとこのスペースでの取り回しができない、また装着時にネジをきつく締めすぎてしまう危険性がある。)外のネジ2個は小さい方の口で、真ん中のナットはセットをエンジン本体から外した後に緩め、また新品のセットを取り付ける前の準備段階で締めれば良いが、大きい方の口で。
* 後日註: その後毎回何の問題もなく簡単に外れているのでシリコンのせいでは無かった様だ。
(写真はいずれもPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
⇒フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース
2009年4月28日火曜日
マリーナの給油ドック
アメリカのマリーナには給油ドックが付いているところが多い。
当方のマリーナは大小約550艇収容(日本で言う海上保管)の中型マリーナだが給油ドックはない。これは同規模の他のマリーナがひとつ、さらに約250艇収容の小型マリーナもひとつ、クラスターのように隣接しており、3つのマリーナで計1,300~1,400艇を収容、その中一番古い隣の中型マリーナに給油ドックがあるからだ。(ただし、どのマリーナにも個室などからの汚水を溜めておくホールディング・タンクを空にするためのポンプ・アウト・ステーションはある。汲み取りはセルフサービス。無料。カリフォルニアでは垂れ流しは厳禁。)
ちなみにマリーナの軽油、ガソリンとも、日本のように面倒くさい税金免除の申請手続きなどは一切なし。税金はかからない。ただし、道路用(車用)に転用する輩がいるといけないので、マリーナの軽油には海事用・農場用(つまり道路は走らない)ということで、意図的にピンクの色がつけてある。
この色はタンクなどからリークがあるとすぐその色で分かるから、その意味で便利だ。
隣のマリーナの給油ドックに行くのは面倒なので、このところずっと自宅近くの陸上のスタンドで無色の軽油をポリ・タンクで買って用を足していたが、しばらくぶりに色のついたものを入れておこう、と思い立ち、機走で30分かけて行ってみたら、このとおり。
あまりにも販売量が少なく、店が成り立たず、もぬけの殻になっていた。次の誰かに所有権の移動手続き中とか(マリーナ・オフィス職員の話)。アメリカのどこにでもありそうな給油ドックの風景。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース
当方のマリーナは大小約550艇収容(日本で言う海上保管)の中型マリーナだが給油ドックはない。これは同規模の他のマリーナがひとつ、さらに約250艇収容の小型マリーナもひとつ、クラスターのように隣接しており、3つのマリーナで計1,300~1,400艇を収容、その中一番古い隣の中型マリーナに給油ドックがあるからだ。(ただし、どのマリーナにも個室などからの汚水を溜めておくホールディング・タンクを空にするためのポンプ・アウト・ステーションはある。汲み取りはセルフサービス。無料。カリフォルニアでは垂れ流しは厳禁。)
ちなみにマリーナの軽油、ガソリンとも、日本のように面倒くさい税金免除の申請手続きなどは一切なし。税金はかからない。ただし、道路用(車用)に転用する輩がいるといけないので、マリーナの軽油には海事用・農場用(つまり道路は走らない)ということで、意図的にピンクの色がつけてある。
この色はタンクなどからリークがあるとすぐその色で分かるから、その意味で便利だ。
隣のマリーナの給油ドックに行くのは面倒なので、このところずっと自宅近くの陸上のスタンドで無色の軽油をポリ・タンクで買って用を足していたが、しばらくぶりに色のついたものを入れておこう、と思い立ち、機走で30分かけて行ってみたら、このとおり。
あまりにも販売量が少なく、店が成り立たず、もぬけの殻になっていた。次の誰かに所有権の移動手続き中とか(マリーナ・オフィス職員の話)。アメリカのどこにでもありそうな給油ドックの風景。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース
2009年4月27日月曜日
Aspin (アシメトリカル・スピネイカー)
Aspin はクルージング・スピネイカーとも呼ばれる。 [クルージング・スピネイカー] のぺージも参照され度。
本日のアスピンは 『キャラウェイ』 のモーメンタム製。スピネイカーのタックが、ペンダント・ラインを使ってセットされているようすが良く分かる。
風は約5ノット。ドリフターの代用として使っている。スピネイカーがこのようにアシメトリカル(非対称)だと、普通のヘッスルのように取り扱える。
セイル・バッグに入れるとこの位。
(写真はいずれもPSC製434艇中423番目 Caraway です。)
⇒Caraway Home Page
本日のアスピンは 『キャラウェイ』 のモーメンタム製。スピネイカーのタックが、ペンダント・ラインを使ってセットされているようすが良く分かる。
風は約5ノット。ドリフターの代用として使っている。スピネイカーがこのようにアシメトリカル(非対称)だと、普通のヘッスルのように取り扱える。
セイル・バッグに入れるとこの位。
(写真はいずれもPSC製434艇中423番目 Caraway です。)
⇒Caraway Home Page
2009年4月26日日曜日
フリッカはフルキール (Video)
これは先週末、土曜日のビデオのつづき。キャンドル・スティックからブリスベインのマリーナへ南下中。
ワーキング・ジブはフル、メインスルはシングル・リーフ。ビーム・リーチで15ノットの風、バランスが取れているのでヘルムは手放しで直進する。もう少し風が強くなると多少ウェザー・ヘルムになり風上に向かう。その時はメインをさらに縮帆(セカンド・リーフを入れる)とまたバランスが戻る。
今週は日曜日(明日)行く予定。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒Flicka20_Japan
ワーキング・ジブはフル、メインスルはシングル・リーフ。ビーム・リーチで15ノットの風、バランスが取れているのでヘルムは手放しで直進する。もう少し風が強くなると多少ウェザー・ヘルムになり風上に向かう。その時はメインをさらに縮帆(セカンド・リーフを入れる)とまたバランスが戻る。
今週は日曜日(明日)行く予定。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒Flicka20_Japan
2009年4月25日土曜日
ランデブー
フランス語のランデブー。日本語では逢い引き、つまりデートという意味で使われる場合が多いようだ。
ヨットでは(セイルボートでもパワーボートでも)主に同種、同類の艇が集まって交歓することをそう呼んでいる。
たとえばニューヨークのロングアイランド・サウンドでは毎年フリッカのランデブーが開かれており、シアトル一帯では例年パシフィック・シークラフト製のヨットが大小問わず集まっている。
SF湾でも2006年までは5-7杯が参加してフリッカ・ランデブーが行われていた。上の写真は確か2005年のもの。エンジェル・アイランドの入り江、アヤラ・コウヴのムーアリング・ボールに係留中の2杯。
(写真、エメラルド・グリーンのハルはPSC製434艇中201番目、艇名未確認の1981年製フリッカ、その横は331番目 Alessandra です。)
⇒フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース
ヨットでは(セイルボートでもパワーボートでも)主に同種、同類の艇が集まって交歓することをそう呼んでいる。
たとえばニューヨークのロングアイランド・サウンドでは毎年フリッカのランデブーが開かれており、シアトル一帯では例年パシフィック・シークラフト製のヨットが大小問わず集まっている。
SF湾でも2006年までは5-7杯が参加してフリッカ・ランデブーが行われていた。上の写真は確か2005年のもの。エンジェル・アイランドの入り江、アヤラ・コウヴのムーアリング・ボールに係留中の2杯。
(写真、エメラルド・グリーンのハルはPSC製434艇中201番目、艇名未確認の1981年製フリッカ、その横は331番目 Alessandra です。)
⇒フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース
2009年4月24日金曜日
北進 ⇒ 南下 (Videos)
↑ 土曜日のつづき。メインはシングル・リーフで北進中。
↑ キャンドルスティック・ポイントよりも北にいる他のヨットを観察すると、その一帯は風が弱まっているのがわかった。故にタックしてUターン。
マリーナからキャンドルスティックの海域は西の山が低くなっていて、太平洋からの風の通り道になっているのでセイリングには良いところだ。(ゴールデン・ゲイトから直接強風の吹き込むSF湾のセントラル・ベイほどではないが。)
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒Flicka20_Japan
2009年4月23日木曜日
タヒチのフリッカ
南太平洋のクルージングには欠かせない寄港地となっているタヒチ。独特の形をしたタヒチの山を背景に撮影したフリッカはこれまでにも2艇登場した。⇒ [1] ⇒ [2]
このフリッカはハルがグリーンで 『Tikaroa 』に似ている。
しかし、ドジャーの色がブルー、ポートの形はすべて1980年代前半のブロンズ製開閉式の楕円形、またハルにティークのラブ・ストレイクが付いていることなどから別艇と判かる。
遠目には自国旗が星条旗に見えるが、ちがうようにも見える。バウ・プルピットにはたたんだハンク式のジブにカバーがかけてある。解像度が悪く、フォア・デッキに乗せてあるものの中、二つの赤いものは軽油の補助ポリタンク(普通は軽油用は黄色)なのか、何なのか良く分からない。ドジャーの後ろに、風船のように膨らませたブルーの物体が2個吊ってあるが、いったい何だろう。
撮影日不明のこの写真は、昨日のフリッカ 『トゥーカン』 のサイトに収録されていた。
***
と悩んだあげく、 『カワバンガ』 の写真 (リンク先ページ、上から3番目)を見てみたら、謎が解けた。サンディエゴからハワイ、南太平洋、ハワイと巡ってロサンジェルスまで帰って来た同艇にほぼ間違いない。上の写真ではブルーのハルが遠目で陰になっているため緑っぽく見えるだけだった。
(写真はいずれもPSC製434艇中171番目 Kawabunga! です。)
⇒フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース
このフリッカはハルがグリーンで 『Tikaroa 』に似ている。
しかし、ドジャーの色がブルー、ポートの形はすべて1980年代前半のブロンズ製開閉式の楕円形、またハルにティークのラブ・ストレイクが付いていることなどから別艇と判かる。
遠目には自国旗が星条旗に見えるが、ちがうようにも見える。バウ・プルピットにはたたんだハンク式のジブにカバーがかけてある。解像度が悪く、フォア・デッキに乗せてあるものの中、二つの赤いものは軽油の補助ポリタンク(普通は軽油用は黄色)なのか、何なのか良く分からない。ドジャーの後ろに、風船のように膨らませたブルーの物体が2個吊ってあるが、いったい何だろう。
撮影日不明のこの写真は、昨日のフリッカ 『トゥーカン』 のサイトに収録されていた。
***
と悩んだあげく、 『カワバンガ』 の写真 (リンク先ページ、上から3番目)を見てみたら、謎が解けた。サンディエゴからハワイ、南太平洋、ハワイと巡ってロサンジェルスまで帰って来た同艇にほぼ間違いない。上の写真ではブルーのハルが遠目で陰になっているため緑っぽく見えるだけだった。
(写真はいずれもPSC製434艇中171番目 Kawabunga! です。)
⇒フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース
2009年4月22日水曜日
トゥーカンの使い勝手二題
シアトルのフリッカ 『トゥーカン』 。トゥーカンとは鳥の名前。フリッカの船型の愛嬌のあるところが [似ているのだろうか] 。
トゥーカンのオーナーはキャビン内を改造したり、 [コックピット用ベッド] を作ったりと、愛艇の居住性を高めることに余念がない。
これは取り外し式のコックピット・テーブル。自作か前オーナーから引き継いだものかは分からないが、基本コンセプトは [ジュビリー] のものと同じのようだ。ただ、これはキャビン内、コンロの横、クォーター・バースの上に付けて、チャート・テーブルなどとしても使えるという。コーナーの金具もそのためのものか。
これは左舷サイドデッキに [ポータ・ボート] を置いたところ。小型艇のフリッカではスペースは貴重だ。こんなところに収まるのなら、長距離クルージングにも良いかも知れない。
(写真はいずれもPSC製434艇中340番目 Toucan です。)
⇒Toucanホームページ
トゥーカンのオーナーはキャビン内を改造したり、 [コックピット用ベッド] を作ったりと、愛艇の居住性を高めることに余念がない。
これは取り外し式のコックピット・テーブル。自作か前オーナーから引き継いだものかは分からないが、基本コンセプトは [ジュビリー] のものと同じのようだ。ただ、これはキャビン内、コンロの横、クォーター・バースの上に付けて、チャート・テーブルなどとしても使えるという。コーナーの金具もそのためのものか。
これは左舷サイドデッキに [ポータ・ボート] を置いたところ。小型艇のフリッカではスペースは貴重だ。こんなところに収まるのなら、長距離クルージングにも良いかも知れない。
(写真はいずれもPSC製434艇中340番目 Toucan です。)
⇒Toucanホームページ
2009年4月21日火曜日
北進 (Videos)
↑ 快調にビームリーチでSF市街地方向へ向かう。両セイルともフル。
↑ 15ノット超の風が出てきたのでメインはシングル・リーフ。翌日曜日は同海域で殆ど風がなく、この日はラッキーだった。まだ4月、あと5~6週間しないと本格的なシーズンは来ないようだ。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒Flicka20_Japan
2009年4月20日月曜日
ハワイのフリッカ
どぎつい夕焼け空の手前に見えるのはホノルルのアラ・ワイ・ヨットハーバー。
係留されているフリッカの名は 『リア』 。5年前に確認された話だが、ハワイの同マリーナには他にも 『アリア』 と 『ウィンドホウバー』 というフリッカがいるようだ。
ハワイに立ち寄るフリッカも少なくない。リアのオーナー、テッド・トゥリマーは、ハワイからタヒチやソサイアティ諸島への2度の往復を含め、都合約5年間ハワイをあちこちクルーズしていた 『ウィンドワード・ピルグリム』 のジョン・ヘイズン・ジュニアからいろいろなヤーンを聞いている。
残念ながら John Hazen, Jr. の Windward Pilgrim の写真はまだ見つからない。(*注:下の後記参照。) ウィンドワード・ピルグリムはPSCがノー’スターから造船権を引き継いで、初めて作った16艇のフリッカのひとつだという。1977-78年頃のこと。
当時のPSC製フリッカのハルはノースター製モールドをそのまま使用(スターンのブドウのツタのスクロールワークが大きい)して造り、キャビンを含むデッキも独自のデッキ・モールドを造る前で、ブルース・ビンガムのデザインそのまま(キャビントップの丸みがきつい)の形だっただろうから、 [このフリッカ] にそっくりと想像される。ウィンドワード・ピルグリムは船外機仕様だったことが知られている。 (*注:下の後記参照。)
尚、ウィンドワード・ピルグリムの木製シー・フッドはタヒチで壊れてしまい、その話を聞いたPSCは同艇がハワイに帰着してから、ファイバーグラス製シー・フッドを無料で贈呈している。Good old days.
その後ジョンは木工職人としてキャビネット作りをしたいということでシアトルに帰った。その時自作の木製ウィンドヴェインで航海しており、ハワイ・シアトル間を45日で横断している。
***
[後記] 2010年にシアトルのトゥーカンのオーナー、ロンが [ウィンドワード・ピルグリムを撮影] している。その写真でハルもデッキもPSCが自社製モールドを造った直後の艇であることが判明した。
(写真はPSC製434艇中415番目 Lea です。)
⇒USヤフー!フリッカ・グループ
係留されているフリッカの名は 『リア』 。5年前に確認された話だが、ハワイの同マリーナには他にも 『アリア』 と 『ウィンドホウバー』 というフリッカがいるようだ。
ハワイに立ち寄るフリッカも少なくない。リアのオーナー、テッド・トゥリマーは、ハワイからタヒチやソサイアティ諸島への2度の往復を含め、都合約5年間ハワイをあちこちクルーズしていた 『ウィンドワード・ピルグリム』 のジョン・ヘイズン・ジュニアからいろいろなヤーンを聞いている。
残念ながら John Hazen, Jr. の Windward Pilgrim の写真はまだ見つからない。(*注:下の後記参照。) ウィンドワード・ピルグリムはPSCがノー’スターから造船権を引き継いで、初めて作った16艇のフリッカのひとつだという。1977-78年頃のこと。
当時のPSC製フリッカのハルはノースター製モールドをそのまま使用(スターンのブドウのツタのスクロールワークが大きい)して造り、キャビンを含むデッキも独自のデッキ・モールドを造る前で、ブルース・ビンガムのデザインそのまま(キャビントップの丸みがきつい)の形だっただろうから、 [このフリッカ] にそっくりと想像される。ウィンドワード・ピルグリムは船外機仕様だったことが知られている。 (*注:下の後記参照。)
尚、ウィンドワード・ピルグリムの木製シー・フッドはタヒチで壊れてしまい、その話を聞いたPSCは同艇がハワイに帰着してから、ファイバーグラス製シー・フッドを無料で贈呈している。Good old days.
その後ジョンは木工職人としてキャビネット作りをしたいということでシアトルに帰った。その時自作の木製ウィンドヴェインで航海しており、ハワイ・シアトル間を45日で横断している。
***
[後記] 2010年にシアトルのトゥーカンのオーナー、ロンが [ウィンドワード・ピルグリムを撮影] している。その写真でハルもデッキもPSCが自社製モールドを造った直後の艇であることが判明した。
(写真はPSC製434艇中415番目 Lea です。)
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2009年4月19日日曜日
東から西へ (Videos)
マリーナからの出航時、西から東へまっすぐ1kmのアクセス・チャネルを通る。そこは先週末と全く逆の東風。しかも2-3ノットしかない。チャネルを出るまでにメインとジブを揚げ、出たところで北(SF市街地方向)へ向かう。
エンジンをクール・オフして切る。夏場なら西風でのビーム・リーチとなるところだが、今日は東風のビーム・リーチ。しかし2-3ノットでは走らない。今日ものらりくらり、のんびりセイリングか。
↑ ところが5-6分すると風が東からほとんど真北に変わった。これは良い兆候。針路を東に変更。しかし風は依然として3ノット位。周りのヨットも棒立ち状態。予報とはちがう。それでも午後時間が経つに連れ、西からの風が強くなるのが夏のSF湾。今日の気温は25度c以上、夏みたいなもの。もう少し待ってみよう。
↑ 風向はさらに北西に変わる。ますます良い兆候だ。針路を北東に変えビーム・リーチ(フリッカは重いので弱い風ではこれが一番)を続行。しばらくするとほっぺたを気持ち良く撫でる風。4-5ノットに上がってきた。ますます希望が持てる。
↑ 1マイルほど先行している40フィートのカターを見ると3枚とも西風で満帆、ウソのようにヒールしはじめた。あそこまで行けば、と思ってから5分後、セレニティも10-12ノットの西風に見つけられ、針路を真北に変更。風はその後すぐ15+ノットまで伸びて、あっという間に真夏ゾーンに入った感じ。
続きは小出しで、また後日。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒USヤフー!フリッカ・グループ
エンジンをクール・オフして切る。夏場なら西風でのビーム・リーチとなるところだが、今日は東風のビーム・リーチ。しかし2-3ノットでは走らない。今日ものらりくらり、のんびりセイリングか。
↑ ところが5-6分すると風が東からほとんど真北に変わった。これは良い兆候。針路を東に変更。しかし風は依然として3ノット位。周りのヨットも棒立ち状態。予報とはちがう。それでも午後時間が経つに連れ、西からの風が強くなるのが夏のSF湾。今日の気温は25度c以上、夏みたいなもの。もう少し待ってみよう。
↑ 風向はさらに北西に変わる。ますます良い兆候だ。針路を北東に変えビーム・リーチ(フリッカは重いので弱い風ではこれが一番)を続行。しばらくするとほっぺたを気持ち良く撫でる風。4-5ノットに上がってきた。ますます希望が持てる。
↑ 1マイルほど先行している40フィートのカターを見ると3枚とも西風で満帆、ウソのようにヒールしはじめた。あそこまで行けば、と思ってから5分後、セレニティも10-12ノットの西風に見つけられ、針路を真北に変更。風はその後すぐ15+ノットまで伸びて、あっという間に真夏ゾーンに入った感じ。
続きは小出しで、また後日。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2009年4月18日土曜日
Vバース前方上の収納
この収納はVバースの上にある。一番奥、バルクヘッドの向こう側に見える白っぽいスペースは、バウの内側、チェインロッカー。
手前、収納スペースの水平部分に背の低いテーブル状のものが置いてあるが、紙に印刷されたチャート(海図)を仕舞っておく場所だそうだ。
左右にある棚はファクトリーのオプション。現オーナーは昨年このフリッカ 『スカウト』 を買ってから全面的にメンテと自分好みの改修を行っているが、棚の手前に巡らせたバンジーコードのようなラインは棚に乗せたものが落ちないようにとの工夫。
この写真では上の写真には見られない、間仕切りバルクヘッドの開口部にとりつけたカーテンが見える。
言わばシャワー・カーテンで、デッキ清掃時のホースからの水、また航海時の強い波で、アンカー・ロード(チェインやロープ)をチェイン・ロッカーに入れるためのデッキの開口部(howser opening)からスプレーがチェイン・ロッカーを抜けて入ってくるのを防ぐ。(ハウザー・オープニングにフタがかぶっていても入ってくる場合がある。)
ちなみにセレ二ティではこの収納スペース真ん中手前に電子レンジ、その周りには毛布、枕などソフトなものを置いている。
(写真はPSC製434艇中366番目 Scout です。)
⇒USヤフー!フリッカ・グループ
手前、収納スペースの水平部分に背の低いテーブル状のものが置いてあるが、紙に印刷されたチャート(海図)を仕舞っておく場所だそうだ。
左右にある棚はファクトリーのオプション。現オーナーは昨年このフリッカ 『スカウト』 を買ってから全面的にメンテと自分好みの改修を行っているが、棚の手前に巡らせたバンジーコードのようなラインは棚に乗せたものが落ちないようにとの工夫。
この写真では上の写真には見られない、間仕切りバルクヘッドの開口部にとりつけたカーテンが見える。
言わばシャワー・カーテンで、デッキ清掃時のホースからの水、また航海時の強い波で、アンカー・ロード(チェインやロープ)をチェイン・ロッカーに入れるためのデッキの開口部(howser opening)からスプレーがチェイン・ロッカーを抜けて入ってくるのを防ぐ。(ハウザー・オープニングにフタがかぶっていても入ってくる場合がある。)
ちなみにセレ二ティではこの収納スペース真ん中手前に電子レンジ、その周りには毛布、枕などソフトなものを置いている。
(写真はPSC製434艇中366番目 Scout です。)
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2009年4月17日金曜日
春風・左舷 (Video)
先週末の日曜日、マリーナのすぐ外。ルーワードの様子。風速約13ノット。ジブはフル、メインはシングル・リーフ。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒USヤフー!フリッカ・グループ
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2009年4月16日木曜日
自作艇、ピノッキオ
南アフリカで1988年から92年まで4年かけて造られたフリッカ。
ペイントした艇名のピノッキオが良く似合っている。その上、ブルワークスにはフリッカのシンボルのスクロールも。
デッキはティーク張り、その他の木部もすべてティークのようだが、スパー(マストとブーム)の素材はオレゴン・パイン(ダグラス・ファーとも呼ぶ)という木。
開閉式正円形ポート2個と一番後ろの締め切り型大型ポートのバランスも興しろい。室内も明るいはず。
通常彫り込みのラインがペイントしてある位の高さに、バウからスターンまでラブ・ストレイクが組み込んである。木造船を擬したうまい造り。
ウィスカー・ステイの長さに注目。PSC製フリッカの1.5フィートくらい後ろまで伸びている。ここまで引っ張れるということは、おそらくバウスプリットもPSC製より2フィートくらいは長いのだろう。(ピノッキオの名の由来かも。)かなりソールティーなルックスになっているはず。全体の見える写真がないのが惜しい。
スーパーストラクチャー(キャビン)にも大きな特徴がある。側壁の角度。うまい具合に後ろに行くほど緩くしてあり、小気味良いラインで仕上がっている。艇全体のバランスも良い。
キャビンサイドの角度やサイドデッキとうまくマッチさせたコックピット・コーミングの形が機能的で美しい。
サイドデッキはビンガムのオリジナル・デザインやノー’スター製同様、PSC製に比べ広く、緩い側壁と合わせ、フォアデッキへのアクセスは楽にちがいない。
写真がちょっとピンボケだが、すばらしい木工だ。コンパニオンウェイ・ハッチやドロップ・ボードもカスタムの味が良く出ている。
ハルはファイバーグラス製とのこと。しかし、もしかしたら木製のハルの両面にファイバーグラスを積層したのかもしれない。鉛のキールはノー’スター製やPSC製と同様、完全にファーバーグラスの積層で覆われており、ハルと一体化してある。
インテリアの写真もないが、ヘッドは個室で、シャワーも完備しているという。チェイン・ロッカーのキャビン側のドアにはティファニーのランプ・シェイドのような鉛とガラスの装飾が嵌め込んであるそうだ。
(写真はいずれも自作フリッカ、1992年進水の Pinocchio です。)
⇒フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース
ペイントした艇名のピノッキオが良く似合っている。その上、ブルワークスにはフリッカのシンボルのスクロールも。
デッキはティーク張り、その他の木部もすべてティークのようだが、スパー(マストとブーム)の素材はオレゴン・パイン(ダグラス・ファーとも呼ぶ)という木。
開閉式正円形ポート2個と一番後ろの締め切り型大型ポートのバランスも興しろい。室内も明るいはず。
通常彫り込みのラインがペイントしてある位の高さに、バウからスターンまでラブ・ストレイクが組み込んである。木造船を擬したうまい造り。
ウィスカー・ステイの長さに注目。PSC製フリッカの1.5フィートくらい後ろまで伸びている。ここまで引っ張れるということは、おそらくバウスプリットもPSC製より2フィートくらいは長いのだろう。(ピノッキオの名の由来かも。)かなりソールティーなルックスになっているはず。全体の見える写真がないのが惜しい。
スーパーストラクチャー(キャビン)にも大きな特徴がある。側壁の角度。うまい具合に後ろに行くほど緩くしてあり、小気味良いラインで仕上がっている。艇全体のバランスも良い。
キャビンサイドの角度やサイドデッキとうまくマッチさせたコックピット・コーミングの形が機能的で美しい。
サイドデッキはビンガムのオリジナル・デザインやノー’スター製同様、PSC製に比べ広く、緩い側壁と合わせ、フォアデッキへのアクセスは楽にちがいない。
写真がちょっとピンボケだが、すばらしい木工だ。コンパニオンウェイ・ハッチやドロップ・ボードもカスタムの味が良く出ている。
ハルはファイバーグラス製とのこと。しかし、もしかしたら木製のハルの両面にファイバーグラスを積層したのかもしれない。鉛のキールはノー’スター製やPSC製と同様、完全にファーバーグラスの積層で覆われており、ハルと一体化してある。
インテリアの写真もないが、ヘッドは個室で、シャワーも完備しているという。チェイン・ロッカーのキャビン側のドアにはティファニーのランプ・シェイドのような鉛とガラスの装飾が嵌め込んであるそうだ。
(写真はいずれも自作フリッカ、1992年進水の Pinocchio です。)
⇒フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース
2009年4月15日水曜日
ビクトリー・タグからフリッカへ
パワーボートでキャラクターのあるボートと言えば何と言ってもタグボートをモデルにしたものだろう。今でもノーディックなどがその流れのボートを造っている。しかし残念ながら、 [外見だけをタグに似せたトローラー] と言った方が正確だ。
以前はデザインをニューヨークの本物のタグボートから起こしたパワーボートがあった。ロード・ネルソンの Victory Tug だ。もう生産はしていないが今でも根強い人気があり、 [オーナーたちのグループ・サイト] も活発で、ホーム・ポートやオーナーの変更など詳しい情報が記録されている。(写真は同ページ上の Photos をクリック。)これとは別にスケール・モデルのリモコン・ボートも良く売れており、そのオーナーたちのクラブも存在する。
のっけからパワーボートの話をしてしまったが、実はシアトル近辺に住むこのフリッカのオーナーは、70代後半になって大きなボートの世話も大変になってきたので、フリッカに乗り換えたという夫婦。以前乗っていた艇は Victory Tug 37 の 38番艇 『アニー』 。この3月オレゴンの新オーナーに前途を委ねたばかり。
フリッカのオーナー・グループとビクトリー・タグのオーナー・グループは何やら良く似ている。ともに今では生産されていないボートだが、デザインが実際のワークボートに基づいていること、造りが頑丈な事、グループ・サイトの歴史、艇のリスト、情報交換の場が充実している事、継続的に同好者が増えている事、など共通点が多い。
ビクトリー・タグからフリッカに乗り換えたのは決して偶然ではないと思う。フリッカのオーナーでも、パワーボートならビクトリー・タグと思っている人も多い。小生もその一人だ。ビクトリー・タグの設計者ジム・バッカスは小生が20年以上前、ヨットの設計を勉強していた頃の先生でもある。
(写真はいずれもPSC製434艇中314番目 Rowdy です。)
⇒フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース
以前はデザインをニューヨークの本物のタグボートから起こしたパワーボートがあった。ロード・ネルソンの Victory Tug だ。もう生産はしていないが今でも根強い人気があり、 [オーナーたちのグループ・サイト] も活発で、ホーム・ポートやオーナーの変更など詳しい情報が記録されている。(写真は同ページ上の Photos をクリック。)これとは別にスケール・モデルのリモコン・ボートも良く売れており、そのオーナーたちのクラブも存在する。
のっけからパワーボートの話をしてしまったが、実はシアトル近辺に住むこのフリッカのオーナーは、70代後半になって大きなボートの世話も大変になってきたので、フリッカに乗り換えたという夫婦。以前乗っていた艇は Victory Tug 37 の 38番艇 『アニー』 。この3月オレゴンの新オーナーに前途を委ねたばかり。
フリッカのオーナー・グループとビクトリー・タグのオーナー・グループは何やら良く似ている。ともに今では生産されていないボートだが、デザインが実際のワークボートに基づいていること、造りが頑丈な事、グループ・サイトの歴史、艇のリスト、情報交換の場が充実している事、継続的に同好者が増えている事、など共通点が多い。
ビクトリー・タグからフリッカに乗り換えたのは決して偶然ではないと思う。フリッカのオーナーでも、パワーボートならビクトリー・タグと思っている人も多い。小生もその一人だ。ビクトリー・タグの設計者ジム・バッカスは小生が20年以上前、ヨットの設計を勉強していた頃の先生でもある。
(写真はいずれもPSC製434艇中314番目 Rowdy です。)
⇒フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース
2009年4月14日火曜日
春風の外 (Video)
これは昨日のビデオの5、6分前、北へ向かおうとしたところで風が落ちてノラリクラリしているところ。
昨日の帆走中のビデオの場所からものの200メートルも離れていない。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒USヤフー!フリッカ・グループ
昨日の帆走中のビデオの場所からものの200メートルも離れていない。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒USヤフー!フリッカ・グループ
2009年4月13日月曜日
春風 (Video)
マリーナの出口には西から東へ0.5マイル位の長さでアクセス・チャネルと呼ばれる出入りの為の両方向航行域がある。そのチャネルは丁度西側の半島の山の途切れ目から太平洋からの西風が吹き込む風の強い通り道にあたる。
今日(日曜)はそこで12ノット強の風があり、喜んで出航、メインはシングル・リーフしていざ北へ、というところで突然2-3ノットの風に急変。メインをフルにしてしばらくノラリクラリしていたが、セントラル・ベイへ行くのはあきらめ、風の強いマリーナの東の海域に移動した。
ビデオはメインを再びシングル・リーフして移動中の様子。このあと15-16ノットの風となり、1ノットの上げ潮も在って、瞬く間にチャネルの延長線上を横切って1マイルほどの地点に到着。
これ以上行くと帰りが大変なのは以前経験しているので早々と引き返し、この海域でのセイリングを楽しんだが、何処へ行っても強い西風の吹く夏とはちがい、春はどこでどう吹くか気まぐれだ。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒Flicka20_Japan
今日(日曜)はそこで12ノット強の風があり、喜んで出航、メインはシングル・リーフしていざ北へ、というところで突然2-3ノットの風に急変。メインをフルにしてしばらくノラリクラリしていたが、セントラル・ベイへ行くのはあきらめ、風の強いマリーナの東の海域に移動した。
ビデオはメインを再びシングル・リーフして移動中の様子。このあと15-16ノットの風となり、1ノットの上げ潮も在って、瞬く間にチャネルの延長線上を横切って1マイルほどの地点に到着。
これ以上行くと帰りが大変なのは以前経験しているので早々と引き返し、この海域でのセイリングを楽しんだが、何処へ行っても強い西風の吹く夏とはちがい、春はどこでどう吹くか気まぐれだ。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒Flicka20_Japan
2009年4月12日日曜日
クランズ・アイアン クロースアップ
[クランズ・アイアンのページ] でははっきり見えなかったが、この写真では上のヒレに付いた二つの孔がはっきり見える。
スピネイカーを使う艇ではフォアステイは前の孔ではなく後ろの孔に装着、前の孔をスピネイカー用に使うが、スピネイカーのないフリッカではこのように前の孔をフォアステイ用に使っているものが多いようだ。(他人事のように言っているが、セレニティでも3年前スタンディング・リギングを全て交換した時、後ろの孔から前の孔に移してしまった。)
この艇のバウスプリットはオリジナルのファクトリー製が腐った後、自作したもの(ラミネート=合板式)。
(写真はPSC製434艇中、番数未確認 Mira です。)
⇒フリッカ・ホームページ
スピネイカーを使う艇ではフォアステイは前の孔ではなく後ろの孔に装着、前の孔をスピネイカー用に使うが、スピネイカーのないフリッカではこのように前の孔をフォアステイ用に使っているものが多いようだ。(他人事のように言っているが、セレニティでも3年前スタンディング・リギングを全て交換した時、後ろの孔から前の孔に移してしまった。)
この艇のバウスプリットはオリジナルのファクトリー製が腐った後、自作したもの(ラミネート=合板式)。
(写真はPSC製434艇中、番数未確認 Mira です。)
⇒フリッカ・ホームページ
2009年4月11日土曜日
南太平洋のつづき
[二日前に登場したフリッカ] と同じフランス領ポリネシア。
この緑のハルのフリッカは [ドジャー] の話で登場した 『Tikaroa 』。泊地はボラ・ボラ。
(写真はPSC製434艇中、番数未確認 Tikaroa です。)
⇒Tikaroaのページ
この緑のハルのフリッカは [ドジャー] の話で登場した 『Tikaroa 』。泊地はボラ・ボラ。
(写真はPSC製434艇中、番数未確認 Tikaroa です。)
⇒Tikaroaのページ
2009年4月10日金曜日
ベタ凪
先々週の土曜日は夏の始まり、シーズンの始まりを感じさせる一日で喜んでいた。ところが先週の土曜日はこの通り。
風波ともになく、どっちを向いてもシュールレアルな感じのサンフランシスコ湾、サウス・ベイ。0.6ノットの退き潮に乗ってゆっくりゆっくり動いている。
木曜日の今日は雨も降った。今週末はどうなるだろう。やはりシーズンは5月になってからか。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒Flicka20_Japan
注:帆走していないにもかかわらず、ビデオのラベルがひとつしかないので本日のラベルは「帆走(ビデオ)」にしてあります。あしからず。
風波ともになく、どっちを向いてもシュールレアルな感じのサンフランシスコ湾、サウス・ベイ。0.6ノットの退き潮に乗ってゆっくりゆっくり動いている。
木曜日の今日は雨も降った。今週末はどうなるだろう。やはりシーズンは5月になってからか。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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注:帆走していないにもかかわらず、ビデオのラベルがひとつしかないので本日のラベルは「帆走(ビデオ)」にしてあります。あしからず。
2009年4月9日木曜日
南太平洋
ポリネシアは王家の谷(Valley of Hakamoui)前の海面に錨泊しているフリッカ 『Hrai Roo (ライ・ルー) 』。アメリカから来たのか、オーストラリアやニュージーランドから来たのか。訪問地がフランス領なのでコータジー・フラッグはフランスの三色旗を掲げている。自国旗の姿はない。
正円ポート(窓)も珍しいが、その数が各舷4個というのも大変珍しい。前が小、次が中、後ろ二つが大、と3種類のサイズを使っている。
コックピット廻りの造り、スターンサイドのスクロールワークの大きさ、キャビントップの円弧のきつさ、などからノー’スター製と思われるが、自作艇の可能性もある。
もしかしたらノー’スターのハル・モールドをそのまま使っていた初年度のPSC製フリッカ中の一艇かも知れない。造船時期は1972-73年から77-78年と想像される。
スプレッダーの形状もシュラウドの張り方もユニークで、ギャーフ・リグではないのにシュラウドの数が通常の各舷3本ではなく2本しかない。
***
追記(4月10日): このフリッカは [1月19日に登場した艇] であることが判った。
追記(4月28日): このフリッカはアメリカ・シアトルがホーム・ポート、ノー’スター製20艇中11番目 Hrai Roo であることが判明した。
***
(写真はノー’スター製20艇中11番目 Hrai Roo です。)
⇒Toucanホームページ
正円ポート(窓)も珍しいが、その数が各舷4個というのも大変珍しい。前が小、次が中、後ろ二つが大、と3種類のサイズを使っている。
コックピット廻りの造り、スターンサイドのスクロールワークの大きさ、キャビントップの円弧のきつさ、などからノー’スター製と思われるが、自作艇の可能性もある。
もしかしたらノー’スターのハル・モールドをそのまま使っていた初年度のPSC製フリッカ中の一艇かも知れない。造船時期は1972-73年から77-78年と想像される。
スプレッダーの形状もシュラウドの張り方もユニークで、ギャーフ・リグではないのにシュラウドの数が通常の各舷3本ではなく2本しかない。
***
追記(4月10日): このフリッカは [1月19日に登場した艇] であることが判った。
追記(4月28日): このフリッカはアメリカ・シアトルがホーム・ポート、ノー’スター製20艇中11番目 Hrai Roo であることが判明した。
***
(写真はノー’スター製20艇中11番目 Hrai Roo です。)
⇒Toucanホームページ
2009年4月8日水曜日
一日の終わり
ムーアリング・ボール(常設アンカー)に係留したフリッカがもうすぐ夜を迎える。遠出をするのだろうか、して来たのだろうか。フォアデッキにガソリンの補助タンクの姿が見える。
スプレッダーがなく、マストが低いことから一見してギャーフ・リグということが分かる。
カター仕立てで、イナー・ジブはブームが付いているセルフ・タッキング・ステイスルだ。
フォアワード・ハッチがキャビントップ上、マスト前方にあることからノー’スター製ではなく、PSC製だと分かる。キャビントップのアーチの緩さもPSC製にマッチしている。それにしても船外機のせいか、艇がスターン・ヘビーでバウのボブステイのチェインプレイトが普通の2倍くらいの高さ、海上12~13㎝のところに見える。
一日の素晴らしさと時の流れを象徴するような夕暮れの風景。キャメラを手にディンギーに乗ったオーナーの気持ちが伝わってくるようだ。
(写真はPSC製434艇中、番数および艇名未確認のフリッカです。)
⇒フリッカ・ホームページ
スプレッダーがなく、マストが低いことから一見してギャーフ・リグということが分かる。
カター仕立てで、イナー・ジブはブームが付いているセルフ・タッキング・ステイスルだ。
フォアワード・ハッチがキャビントップ上、マスト前方にあることからノー’スター製ではなく、PSC製だと分かる。キャビントップのアーチの緩さもPSC製にマッチしている。それにしても船外機のせいか、艇がスターン・ヘビーでバウのボブステイのチェインプレイトが普通の2倍くらいの高さ、海上12~13㎝のところに見える。
一日の素晴らしさと時の流れを象徴するような夕暮れの風景。キャメラを手にディンギーに乗ったオーナーの気持ちが伝わってくるようだ。
(写真はPSC製434艇中、番数および艇名未確認のフリッカです。)
⇒フリッカ・ホームページ
2009年4月7日火曜日
木製スパーのフリッカ
マストやブームを総称してSpar と呼ぶ。このフリッカのスパーはスプルース材。
ギャーフ・リグのメインスルにはブームが上下計2本ある。これは下のブーム。
この艇ベン・メイン・ジュニアはフリッカ・フレンズの前エディターがクルーとして乗っていた(今でも乗っている)ので、フリッカ・フレンズにメンテのことや各地のクルーズを話題に何回も登場している。⇒ [例] 。
2本のブームの中、上のものをギャーフ(Gaff)と呼ぶ。ギャーフ・リグの名前の由来だ。
Gaff Rig で検索するといろいろ図解の載ったサイトなど出て来るが、[このサイト] にはギャーフ・リグのセイルボート(ギャーファー)の写真コレクションがある。
(写真はPSC製434艇中315番目 Ben Main, Jr. です。)
⇒フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース
ギャーフ・リグのメインスルにはブームが上下計2本ある。これは下のブーム。
この艇ベン・メイン・ジュニアはフリッカ・フレンズの前エディターがクルーとして乗っていた(今でも乗っている)ので、フリッカ・フレンズにメンテのことや各地のクルーズを話題に何回も登場している。⇒ [例] 。
2本のブームの中、上のものをギャーフ(Gaff)と呼ぶ。ギャーフ・リグの名前の由来だ。
Gaff Rig で検索するといろいろ図解の載ったサイトなど出て来るが、[このサイト] にはギャーフ・リグのセイルボート(ギャーファー)の写真コレクションがある。
(写真はPSC製434艇中315番目 Ben Main, Jr. です。)
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2009年4月6日月曜日
ギャーフ・リグ、カター仕立てのフリッカ
ギャーフ・リグと言えばセイルの色は圧倒的にタンバークが多い。セイル素材は化学繊維に変わっても伝統のラインには伝統の色が似合う。ヘッスル2枚のカターではなおさらだ。
この艇は1982年製。スティーブ・グリサンティというアメリカのクラシック・カーのリストアで比較的良く知られた男が、自分のフリッカを徹底的にリストアしたもの。名前は 『ハーモニー』。 2、3年前に売られてしまったのでその後名前が変わったかも知れない。
風は5~6ノットくらいか。
パワーボートのフライ・ブリッジ(とアメリカでもそう呼ぶ人が多いが正式名称は「フライング・ブリッジ」)から撮ったのだろう。
レイルはティークではなくアルミニューム。ギャーフ・リグながらこの艇はマストもギャーフもブームも全てアルミ製だ。
マストが低く、スプレッダーが無く、シュラウドが各舷2本づつしかない、ギャーフ・リグ特有のプロファイル。
しかしノー’スター製ギャーフ・リグに比べるとブームが短い。
尚、木製のバウスプリットは特に雨の多い地方では年を重ねるとだんだん腐ってくる。そこでこの男は車のリストアを業とするだけあって、自分の溶接工を使い、アルミ製のバウスプリットを造って取り付けた。その詳細がフリッカ・フレンズで [紹介されている] (4~7ページ)。
(写真はPSC製434艇中、番数不明、1982年製 Harmony です。)
⇒ USヤフー!フリッカ・グループ
この艇は1982年製。スティーブ・グリサンティというアメリカのクラシック・カーのリストアで比較的良く知られた男が、自分のフリッカを徹底的にリストアしたもの。名前は 『ハーモニー』。 2、3年前に売られてしまったのでその後名前が変わったかも知れない。
風は5~6ノットくらいか。
パワーボートのフライ・ブリッジ(とアメリカでもそう呼ぶ人が多いが正式名称は「フライング・ブリッジ」)から撮ったのだろう。
レイルはティークではなくアルミニューム。ギャーフ・リグながらこの艇はマストもギャーフもブームも全てアルミ製だ。
マストが低く、スプレッダーが無く、シュラウドが各舷2本づつしかない、ギャーフ・リグ特有のプロファイル。
しかしノー’スター製ギャーフ・リグに比べるとブームが短い。
尚、木製のバウスプリットは特に雨の多い地方では年を重ねるとだんだん腐ってくる。そこでこの男は車のリストアを業とするだけあって、自分の溶接工を使い、アルミ製のバウスプリットを造って取り付けた。その詳細がフリッカ・フレンズで [紹介されている] (4~7ページ)。
(写真はPSC製434艇中、番数不明、1982年製 Harmony です。)
⇒ USヤフー!フリッカ・グループ
2009年4月5日日曜日
続・鳥払い
数日前、CDをぶら下げた鳥払いの話を載せた。その翌日、[ビデオ] をもっと分かりやすいものに入れ替えておいた。
このCDをぶら下げてから2年半、効果は抜群。しかし、書き忘れたが、セイル・カバーの上はもうひとつ工夫が要る。セレニティでは鳥がカバーの上に止まらないように、メインスルのカバーの上もジブのカバーの上にも、両端にラニヤード(細紐)を結んだテグスを張ってある。
カバーの上に止まろうとした比較的小さい鳥はこのテグスが見えないのか、テグスに触れてびっくりして飛び去る。
びっくりしたらもう近づかない。ということで、これも効果あり。
もうひとつ。鳥は足場のグラグラするところには長く止まれないのでそういうところは避ける。
ヨットのライフラインはピンと張った状態にしておくと格好の止まり木になってしまう。なので、緩めた状態にしておくと効果はてきめん。セレニティでは以前ドック側のライフラインだけ良く止まっていたのでそれだけ緩めてある。
尚、テグスはピンと張っていてもブームの長さ分もあると、比較的大きな鳥が止まってしまうと下に沈む。沈み込んでカバーに密着するようでは張っている意味がないので、カバーの上5~7cmくらいの所に張っている。これでテグスに止まろうとした鳥にとっても居心地が悪くなっているようだ。
このCD+テグス+ライフラインの緩め、で鳥のフンの被害は99.5%以上なくなった。
(写真はPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
⇒フリッカ・ホームページ
このCDをぶら下げてから2年半、効果は抜群。しかし、書き忘れたが、セイル・カバーの上はもうひとつ工夫が要る。セレニティでは鳥がカバーの上に止まらないように、メインスルのカバーの上もジブのカバーの上にも、両端にラニヤード(細紐)を結んだテグスを張ってある。
カバーの上に止まろうとした比較的小さい鳥はこのテグスが見えないのか、テグスに触れてびっくりして飛び去る。
びっくりしたらもう近づかない。ということで、これも効果あり。
もうひとつ。鳥は足場のグラグラするところには長く止まれないのでそういうところは避ける。
ヨットのライフラインはピンと張った状態にしておくと格好の止まり木になってしまう。なので、緩めた状態にしておくと効果はてきめん。セレニティでは以前ドック側のライフラインだけ良く止まっていたのでそれだけ緩めてある。
尚、テグスはピンと張っていてもブームの長さ分もあると、比較的大きな鳥が止まってしまうと下に沈む。沈み込んでカバーに密着するようでは張っている意味がないので、カバーの上5~7cmくらいの所に張っている。これでテグスに止まろうとした鳥にとっても居心地が悪くなっているようだ。
このCD+テグス+ライフラインの緩め、で鳥のフンの被害は99.5%以上なくなった。
(写真はPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
⇒フリッカ・ホームページ
2009年4月4日土曜日
帰路 (Videos)
SF市街を背に、WNWからの風で南へ向かう。まずはウェザー(風上)サイド。
このオリンパスのバカチョンは防水なのは良いが、画質は見てのとおり。縦のピンクの線はこのカメラに特有のものではない。キラキラ光るものがあると出る。下はリー(風下)サイドの様子。
(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
⇒Flicka20_Japan
このオリンパスのバカチョンは防水なのは良いが、画質は見てのとおり。縦のピンクの線はこのカメラに特有のものではない。キラキラ光るものがあると出る。下はリー(風下)サイドの様子。
(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
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2009年4月3日金曜日
続々・シーズン近づくSF湾 (Videos)
メインもジブも今年25年目のオリジナルのセイル。今年もこのセイルたちに頑張ってもらう。市街地へ向かって北上中。
下のビデオはキャビントップからの眺め。メインはシングル・リーフ。フルの時と比べるとスピードやヒール角がかなりゆるくなっている。
(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
⇒Flicka20_Japan
下のビデオはキャビントップからの眺め。メインはシングル・リーフ。フルの時と比べるとスピードやヒール角がかなりゆるくなっている。
(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
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2009年4月2日木曜日
クランズ・アイアン
バウスプリット先端にあるクランズ・アイアン。アイアンと言ってもフリッカの場合、錆び付かないようにブロンズ製。
四角のバウスプリットも先端だけがクランズ・アイアンを受け入れるために円くしてある。そこに指輪のようにはまる。
クランズ・アイアンは上下左右に分厚いヒレがついていて、下にはボブステイ、左右にはそれぞれウィスカー・ステイ、上にはフォアステイが取り付けられている。ということは以前にも書いた。
上のヒレには孔が二つあり、通常後ろの孔にフォアステイを装着、前の孔は [アシメトリカル・スピネイカー] のタックをペンダント・ラインで取り付ける。
この艇はパシフィック・ノースウエスト、ワシントン州シアトルのフリッカ。スピネイカーは使わないのだろう。クランズ・アイアンの前の孔にフォアステイを付けてある。(別艇別アングルの写真は[こちら])。
スピネイカーのハルヤードを通すアイはマストヘッドの前面、フォアステイより前方(外側)に溶接で装着してある。従ってスピネイカーのタックはクランズ・アイアンの前の孔を使わないと、艇をタックさせる時、スピネイカーを舷から反対側の舷にスムーズに回せない。
***
尚、バウ・プルピットのプラットフォームの色が違うのは、ポート側には既にセトールが塗ってあり、スターボード側は生地は洗浄して準備してあるものの、まだ塗布前の状態だからだ。これはその比較のために撮った写真。
(写真はPSC製434艇中340番目 Toucan です。)
⇒Toucanホームページ
四角のバウスプリットも先端だけがクランズ・アイアンを受け入れるために円くしてある。そこに指輪のようにはまる。
クランズ・アイアンは上下左右に分厚いヒレがついていて、下にはボブステイ、左右にはそれぞれウィスカー・ステイ、上にはフォアステイが取り付けられている。ということは以前にも書いた。
上のヒレには孔が二つあり、通常後ろの孔にフォアステイを装着、前の孔は [アシメトリカル・スピネイカー] のタックをペンダント・ラインで取り付ける。
この艇はパシフィック・ノースウエスト、ワシントン州シアトルのフリッカ。スピネイカーは使わないのだろう。クランズ・アイアンの前の孔にフォアステイを付けてある。(別艇別アングルの写真は[こちら])。
スピネイカーのハルヤードを通すアイはマストヘッドの前面、フォアステイより前方(外側)に溶接で装着してある。従ってスピネイカーのタックはクランズ・アイアンの前の孔を使わないと、艇をタックさせる時、スピネイカーを舷から反対側の舷にスムーズに回せない。
***
尚、バウ・プルピットのプラットフォームの色が違うのは、ポート側には既にセトールが塗ってあり、スターボード側は生地は洗浄して準備してあるものの、まだ塗布前の状態だからだ。これはその比較のために撮った写真。
(写真はPSC製434艇中340番目 Toucan です。)
⇒Toucanホームページ
2009年4月1日水曜日
続・シーズン近づくSF湾 (Videos)
バウ・ウェイブも元気が良い。
この日は長いオフ・シーズンの終わりらしく、目に触れただけでも30艇ほどがセイリングに出ていた。シーズン中でもこれだけ多く出る週末は珍しい。
(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
⇒Flicka20_Japan
この日は長いオフ・シーズンの終わりらしく、目に触れただけでも30艇ほどがセイリングに出ていた。シーズン中でもこれだけ多く出る週末は珍しい。
(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
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