アメリカのマリーナには給油ドックが付いているところが多い。
当方のマリーナは大小約550艇収容(日本で言う海上保管)の中型マリーナだが給油ドックはない。これは同規模の他のマリーナがひとつ、さらに約250艇収容の小型マリーナもひとつ、クラスターのように隣接しており、3つのマリーナで計1,300~1,400艇を収容、その中一番古い隣の中型マリーナに給油ドックがあるからだ。(ただし、どのマリーナにも個室などからの汚水を溜めておくホールディング・タンクを空にするためのポンプ・アウト・ステーションはある。汲み取りはセルフサービス。無料。カリフォルニアでは垂れ流しは厳禁。)
ちなみにマリーナの軽油、ガソリンとも、日本のように面倒くさい税金免除の申請手続きなどは一切なし。税金はかからない。ただし、道路用(車用)に転用する輩がいるといけないので、マリーナの軽油には海事用・農場用(つまり道路は走らない)ということで、意図的にピンクの色がつけてある。
この色はタンクなどからリークがあるとすぐその色で分かるから、その意味で便利だ。
隣のマリーナの給油ドックに行くのは面倒なので、このところずっと自宅近くの陸上のスタンドで無色の軽油をポリ・タンクで買って用を足していたが、しばらくぶりに色のついたものを入れておこう、と思い立ち、機走で30分かけて行ってみたら、このとおり。
あまりにも販売量が少なく、店が成り立たず、もぬけの殻になっていた。次の誰かに所有権の移動手続き中とか(マリーナ・オフィス職員の話)。アメリカのどこにでもありそうな給油ドックの風景。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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