ギャーフ・リグと言えばセイルの色は圧倒的にタンバークが多い。セイル素材は化学繊維に変わっても伝統のラインには伝統の色が似合う。ヘッスル2枚のカターではなおさらだ。
この艇は1982年製。スティーブ・グリサンティというアメリカのクラシック・カーのリストアで比較的良く知られた男が、自分のフリッカを徹底的にリストアしたもの。名前は 『ハーモニー』。 2、3年前に売られてしまったのでその後名前が変わったかも知れない。
風は5~6ノットくらいか。
パワーボートのフライ・ブリッジ(とアメリカでもそう呼ぶ人が多いが正式名称は「フライング・ブリッジ」)から撮ったのだろう。
レイルはティークではなくアルミニューム。ギャーフ・リグながらこの艇はマストもギャーフもブームも全てアルミ製だ。
マストが低く、スプレッダーが無く、シュラウドが各舷2本づつしかない、ギャーフ・リグ特有のプロファイル。
しかしノー’スター製ギャーフ・リグに比べるとブームが短い。
尚、木製のバウスプリットは特に雨の多い地方では年を重ねるとだんだん腐ってくる。そこでこの男は車のリストアを業とするだけあって、自分の溶接工を使い、アルミ製のバウスプリットを造って取り付けた。その詳細がフリッカ・フレンズで [紹介されている] (4~7ページ)。
(写真はPSC製434艇中、番数不明、1982年製 Harmony です。)
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