2009年4月20日月曜日

ハワイのフリッカ

どぎつい夕焼け空の手前に見えるのはホノルルのアラ・ワイ・ヨットハーバー。

係留されているフリッカの名は 『リア』 。5年前に確認された話だが、ハワイの同マリーナには他にも 『アリア』 と 『ウィンドホウバー』 というフリッカがいるようだ。











ハワイに立ち寄るフリッカも少なくない。リアのオーナー、テッド・トゥリマーは、ハワイからタヒチやソサイアティ諸島への2度の往復を含め、都合約5年間ハワイをあちこちクルーズしていた 『ウィンドワード・ピルグリム』 のジョン・ヘイズン・ジュニアからいろいろなヤーンを聞いている。

残念ながら John Hazen, Jr. の Windward Pilgrim の写真はまだ見つからない。(*注:下の後記参照。) ウィンドワード・ピルグリムはPSCがノー’スターから造船権を引き継いで、初めて作った16艇のフリッカのひとつだという。1977-78年頃のこと。

当時のPSC製フリッカのハルはノースター製モールドをそのまま使用(スターンのブドウのツタのスクロールワークが大きい)して造り、キャビンを含むデッキも独自のデッキ・モールドを造る前で、ブルース・ビンガムのデザインそのまま(キャビントップの丸みがきつい)の形だっただろうから、 [このフリッカ] にそっくりと想像される。ウィンドワード・ピルグリムは船外機仕様だったことが知られている。 (*注:下の後記参照。)

尚、ウィンドワード・ピルグリムの木製シー・フッドはタヒチで壊れてしまい、その話を聞いたPSCは同艇がハワイに帰着してから、ファイバーグラス製シー・フッドを無料で贈呈している。Good old days.

その後ジョンは木工職人としてキャビネット作りをしたいということでシアトルに帰った。その時自作の木製ウィンドヴェインで航海しており、ハワイ・シアトル間を45日で横断している。

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[後記] 2010年にシアトルのトゥーカンのオーナー、ロンが [ウィンドワード・ピルグリムを撮影] している。その写真でハルもデッキもPSCが自社製モールドを造った直後の艇であることが判明した。

(写真はPSC製434艇中415番目 Lea です。)
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