フリッカのスクロールワーク(彫り込み)は葡萄の蔦のデザイン。スクロールワークはフリッカのクラスの旗印、 [バージー] にもなっている。フリッカ・グループの最初のニューズレターの名前もフリッカ・フレンズではなく、スクロールワークという名前だった。
殆どのPSC製では [バウの両側が大版]、スターン両脇はこの写真のように小版のものをあしらってある。
実はこのスクロールワーク、フリッカのデザインが発表された当時はバウ、スターンともに同じもの(大)を使っていた。初期自作艇や [ノー’スター製のフリッカ] 全20艇、およびPSC製でもノー’スターから引き継いだハル・モールドで造られていた当初の艇は全部そうだ。スターン両脇のものが小さくなったのはPSCでハル・モールドを作り直してから。(1979年の#054ではすでに大小のコンビになっていることが確認されているが、どの番の艇からそうなったのかは未確認。)
この艇ではフリッカのシンボルとでもいうべきスクロールワークをさらにトランサムにも大きく引き伸ばしてペイントしている。
尚、この艇はもともと西海岸オレゴンをホームにしていたが、4年前にトレイラーに載せられて大陸を横断、今はニューヨーク州をベースにし、フリッカが集まるフリッカ・ランデブーなどにも参加して東海岸の生活を楽しんでいるようだ。この様に海路にしろ陸路にしろ北米や世界をあっちこっちへ移動するフリッカは少なくない。
(写真はいずれもPSC製434艇中、203番 Destiny です。)
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