昨日のコックピット・ハッチのカバーの件、これが閉じた新型カバーの後ろ半分。
さて、本日はエンジン・ダッシボード(計器盤)の話しだが、このフリッカはパシフィック・シークラフト(PSC)の1984年製。
スターボード側コックピット・シートの壁にすべてのコントロールが集められているのが珍しい。奥から、エンジンを止める時の燃料供給ストッパー、ダッシボード、ギア・シフトとスロットル共用の一本式レバー・コントロール(レバーは脱着式で外してあるようだ)、手前は手動ビルジ・ポンプのハンドル取り付け場所。
同艇の外観。ポート(窓)は長方形のプラスチック製。
ポートで節約してあることを考えると、コントロール類はすべて自分で取り付けたのかも知れない。(ダッシボードはファクトリー・スタンダードのパーツを使っている。)当時はこのように新艇注文時に細かくファクトリーでやらなくても良い作業を指定してお金を節約することができたという。
スクロールワークを自分でペイントすることにして金をいくらか浮かした、という実際のオーナーの話もある。
変な写真を取り出して申し訳ない。手前のブーム・エンドの作業は無視して、その下、コックピットの奥を見て欲しい。
このフリッカも上と同じくPSCの1984年製だ。エンジン・ダッシボードはこのようにスターンにあるのがファクトリー・スタンダード。
またスターボード側の壁にはビルジ・ポンプのハンドル嵌め込み場所(下の写真 = 白い四角いカバーがしてある)や、エンジンのギアとスロットルの各レバーが別々の2本式コントロールが付いている。
これらの配置や品物もすべて1980年代中期フリッカのファクトリー・スタンダードだ。
尚、エンジンを止める時の燃料供給ストッパーのノブはコックピット・シートのカバーを開けた、ラザレットの中にある。バッテリー2個も同じくラザレットの中。
(写真上2枚はPSC製434艇中、番数未確認の1984年製 Carina、下2枚は295番目 Serenity です。)
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