2009年3月15日日曜日

トリムの変化

トリムの変化、と言ってもセイル・トリムの話ではなく、ハルのトリムの話。

水に浮かんでいる船艇のトリムの変化とは、船艇に載せた荷物、器具、人員などの過重で、ハルが左右どちらかの舷側へ、またはバウかスターンか(船首か船尾か)どちらかへ傾く、またはその両方のことが同時に起きること。

これはたまたま大人4人がフリッカのコックピットに乗った写真だが、艇が少しスターン側に沈んでいる。






バランスのとれたイーブンな状態からバウが約5cm浮き上がった状態。

フリッカはワイングラス型の丸いビルジということもあるが、小型艇なのでドックから人一人が乗り降りする時も左右にゆれる。またポート側にある水のタンクが殆ど空になってくると、艇がスターボード側に3-4cm傾いたりもする。

このように、フリッカは約6000ポンド(約2.7トン)の排水量のある重排水量型クルージング艇であるにしても、小型艇には変わりないのでトリムが変わりやすく、特に長期クルージングに出る時など、水や食料、燃料、その他の品物の積載時にバランス良く配置収納し、消費する時も必要なものを各所からバランス良く取り出していけるようにしなければならない。

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尚、人間は品物とちがって移動が簡単だが、フリッカのデイ・セイリングは大人の場合4人が上限だろう。ヒールしての帆走時、ウェザー(風上)側コックピットに2人、同じくレールに2人、また真下りの時はコックピット両舷のシートに2人づつ、と都合も良い。

(写真はPSC製434艇中、273番目 Winnie Mae です。)
フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース