2009年3月16日月曜日

フリッカの絵

フリッカのブローシュア(パンフレット)には2種類あった。1980年代のものと90年代のもの。

これは80年代のオリジナル版ブローシュアに掲載されていたペン画。縮小時、縦横の尺を変更してあるため詳細が分からず、本来の見事さが分かりにくいが、 [こちら(12ページ)] で原版を見て欲しい。










この絵は福岡の博多湾や玄界灘でフリッカのセイリングを楽しむ [くつはらたけしさん] の『ミスティック』。












写真を撮っているとあまり感じなくなってしまっているが、もし自分の手でスケッチするなり、絵を描こうとする場合、フリッカは現代的なモダンなルックスのヨットより特徴のある艇なので、絵になりやすいのではないか、とも思う。そもそもフリッカの始まりは、設計者のブルース・ビンガムが軍役に就いていた頃、ニュー・イングランド地方、ロード・アイランド州の河辺に座礁したように置いてあった漁船何隻かを目にしてスケッチしたのが始まりだ。

ブルースの父親はフレッド・ビンガムと言い、ヨット設計を業にしていた。小さい頃から親父の仕事を見たり、ボートに囲まれて育ったブルースが、それら漁船のハルの形やシアーライン、デッキやスーパー・ストラクチャーも入れたプロファイルをすぐにスケッチして寸法まで書き留めたのは、フリッカのデザインを完成させた70年代初頭に先立つこと20年以上も前の話だ。

(2枚目の絵はPSC製434艇中、421番目 Mystic です。)
フリッカ・ホームページ