2009年3月28日土曜日

Nor'Star - Westerly フリッカ

今日のフリッカも昨日の艇と同様、ノー’スター+ウェスタリー製。

ウッドのキャビンの造りは全く同じ。この艇が1975年製だから昨日の艇もその頃か。




キャビン内のニーとバルクヘッドがマストの荷重を支えている。(PSCは1977、78年頃に生産開始。)

ノー’スター+ウェスタリー製フリッカの特徴あるコックピット。コンパニオンウェイ前のブリッジ・デッキとスターンデッキの幅が際立っている。

この造りとコックピットの大きさそのものが当時の30フィート級のクルージング艇(例えばアメリカで最初にファイバーグラス艇を造り始めた、オレゴン州ポートランドにあった 『キャスケイド』 製ヨット)に大変似ている。

スターン横のスクロールワークはバウのものと同じ。

この写真で興しろいのはセイルを降ろしている時やリーフを入れる時にマストを載せる特製(?)のブーム・ギャローズ。横木の色が暗くてこの写真では見づらいが、通常アーチ型のギャローズが水平の角型。しかも前後のサポートのないパイプ・レールの上に立っている。

上からの荷重だけなら大丈夫だろうが、前後からのあらぬ衝撃には耐えられないのではないかと心配だ。

タンバーク色のセイル、ギャーフ・リグ。マストとブームはスプルース(マツ科トウヒ属)製。







第二次大戦中、ハワード・ヒューズが 『スプルース・グース』 という747よりも大きなプロペラ機を造ったのも同じ材木だった。

(写真はいずれもノー’スター製20艇中、番数未確認、1975年製 Oemai です。)
フリッカ・ホームページ