特に長期クルーズに出ていなくてもマリーナでヨットに住み着いている人たちがいる。艇に住むことや住んでいる人のことを Live-aboard というが、フリッカは20フィートでも結構リブ・アボードしているオーナーは多い。
このフリッカはPSC製ではなく、それに先立つノー’スター製。
ノー’スター製は20艇しか造られなかったが、まだ殆どが残っているのだろう、あちこちに良く登場する。ノー’スター製のフリッカといっても、ノー’スターはハルを造っただけで、後はやはり南カリフォルニアにあったウェスタリーという会社に任せていた。
ウェスタリーの作ったキャビンはすべてウッドだ。ウッドならではで、ボート・フックも天井に取り付けるように収納してある。セッティーの背もたれの裏にあるスペースを利用した収納へのアクセスとして整然と並んだ楕円形の開口部が良い雰囲気を醸し出している。
暑いフロリダのこと、セッティーには生活の臭いのする冷蔵庫や扇風機が置いてある。
ギャリーには電子レンジ、それにとてもセイルボートの中とは思えないランプ・シェイドもあったりして、コージーな棲家という感じがする。
フリッカは天井が高く(180センチ位)キャビン内の居住性が高いので、小型艇でもリブ・アボードには向いていると言える。これも長期クルーズで乗員を疲れさせないフリッカの特長のひとつだ。
(写真はいずれもノー’スター製20艇中、番数未確認 Bully です。)
⇒フリッカ・ホームページ