
干満の差が激しいところのようだ。ドック・ラインの張り方に気を使うだろう。 さて、本日はこういう風に外からは見えないマスト下のアーチの話。

上のリンク先の各写真で分かるように、ファクトリー製フリッカのキャビン天井は昔の車の天井風にビニールのヘッドライナーで覆ってある。
そのビニールが弛んだり、汚れたり、破損したりしたため、この艇のオーナーはファイバーグラスのキャビントップとカバー間のフォーム断熱材、およびカバーそのものを除去してしまった。その後、新しいカバーを貼り付け、木製バトンを使ってそれを固定している。

興しろいのはキャビンの壁も一旦ベアーのファイーバーグラスまではがし、天井と同じ仕上げにしてあること。通常ティーク板などの上張りに隠されているアーチを支える厚板(機能的にはニー、knee)がはっきり見える。
マストからの過重はマスト下のアーチを通り、ニーからサイド・デッキを挟んでバルクヘッドに渡され、ソール(床)へ、さらにハル、キールへと伝えられている。このためフリッカにはキャビン内を突き抜けてキールに直接ステップするマストは不要となっている。
(写真はPSC製434艇中105番目 Annika a.k.a. Bigfoot です。)
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