このフリッカのインテリアは圧巻だ。
コンパニオンウェイから見たところ。
VバースはPSC製スタンダードのものより長く、かつ、両舷に伸びるラップ・アラウンド型。
真ん中にはフィラー・クッションを一つではなく二つ置く。セレニティーの [バース・イクステンション] 設定時と同じ位の長さか。
しかしこの艇のバースはラップ・アラウンド型なので横にも広く、仮に身長8フィートの大巨人が2人居たとしてもゆっくり並んで横になれそうなスペースが出来上がる。
このバランスの取れたユニークで広いラップ・アラウンド型レイアウトを可能にしたのは左舷側にクォーター・バースと長いギャリーを直列に置くビンガムのオリジナル・レイアウトに囚われなかった自由で経験に裏打ちされた実用的な発想だ。
ギャリーはコンパニオンウェイ右舷側。
コンロを置くスペースはあるが仕込んでいないと云う。
代わりに正面Vバース下の壁に付けたブラケットにギンボル式の [シー・スウィング] コンロを装着して使う。
左舷側はクォーター・バースが無いので直ぐに個室ヘッドになっており、前方バースとの間には小型のキャビネットが設えてある。
(写真はPSC製434艇中、番数・艇名共に不詳、1978年製のフリッカです。)
⇒ フリッカ・ホームページの歴代カバー写真