West Marine を通じて購入の代替品はUSヤフー・フリッカ・グループでも話題に上ったスチュアート・ワーナー (Stewart Warner) の [82089] (註: リンク先のヘッド・イン、ヘッド・アウト型の写真は参考写真で、実物ではなく、送られて来た 82089 は本日のポストにある様にボトム・イン、ヘッド・アウト型)。
新ポンプ装着後の写真。
ポンプ圧力は 5 psi (0.35 kg/cm2) で程良い。ダッシボードのイグニッションがオンになっている限り(エンジンは運転していなくても)常時動くタイプ。
以前のポンプ装着に使われていた壁の4本の既存ボルト中、下の2本を使って装着。
こうすれば天辺にある燃料出口孔に付ける真鍮の接続具(アダプター)がL字型(エルボー)でなくこの様なストレート・タイプでも燃料管がデッキとの間に収まる。
アダプターは上下ともこれを使用。
画面下側をポンプにねじ込み、上側を燃料管に差し込む。
写真では分かり難いがポンプにねじ込む側も微妙に先端部が細く、ナットに近い根元部の方が太くなっていて、ネジ部全体がすっぽりポンプの中に入らないが、それでもきっちり接続されるためリークは無い。
(尚、燃料出入り口周辺のスペースの関係でどうしてもL字型アダプターを使いたいがそれが手に入らないという場合は、アダプターはストレート型にし、ポンプ自体を横に倒して壁に装着すれば良い。ポンプは横向きに寝かせて装着しても何ら問題は無い。)
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[ 今回のポンプ換装についての付記 ]
(1) 82089 の付属アダプター類(左の写真)は全く役に立たなかった、ポンプ 82089 発注時に上の写真の 1859222 を合わせて注文しておくと時間のロスが無い、
(2) 燃料フィルター(油水分離器)・燃料ポンプ間の燃料管は既存のものでは長さが足りないので新規に購入、最短1m でないと小売してくれないので1m 購入= 1,500円 したが、およそ30~40cm あれば充分、
(3) 電線は以前のポンプと設置場所が同じなので、ポンプ本体から出ている赤線(陽極線)と黒線(陰極=アース線)は本体に付いて来たそのままの長さで従来の接続ターミナルに接続可能、
(4) Stewart Warner 82089 購入前にネットでヤンマーの陸上機に使われるポンプ(下の写真)を買って試運転をしてみたが、手で触れない程熱を持ったので直ぐに外した、
(5) 82089 装着後の試運転(クラッチを前進に入れ1800~2000回転で1時間程運転)では、ポンプは何とか手を置く事の出来る熱さだった、
(6) ちなみに僚艇 Dana 24 のポンプ(左の写真)は運転後に手で触っても熱くなかった(30年以上経ったセレニティーのポンプも別型だがやはり熱くはならない)、ポンプが稼動している事から少々の発熱は仕方が無いのだろうかとも思うが、今後も 82089 の看視は続けたい、
(7) 外付けポンプ装着後の燃料経路のエアー抜き(ブリーディング)は簡単、ポンプ出口側のアダプターに短めのホースを付けバケツで燃料の飛び出しを受けるよう準備し、ダッシボードのイグニッションをオンの位置にすると(エンジンはスタートさせない)初めはガタガタと大き目の音がするが、燃料ポンプ内に燃料が回り始めると音は小さくなり、ホースから燃料が出て来たらすぐにイグニッションをオフにし、ポンプにエンジンへの燃料管を繋ぐだけでOK、その後エンジンをスタートさせ約10分間運転した後エンジン本体に付いている燃料フイルター上部のエアー抜きボルトを緩め、手でポンビングしてみたがエアーは出て来ず、この部分のエアー抜きは必要の無い状態だった、
(8) 外付けポンプに問題があった場合、外付けポンプをスキップして油水分離器の出口側にエンジンへの燃料供給管を直接接続する事で緊急避難する方法も体得出来たと思うので良かった。
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以上、愛艇での外付けポンプ換装経験・情報をシェアして戴いたO氏に感謝したい。
(写真は最後の1枚を除き全てPSC製434艇中421番目 tea cup 及びその関連の品物です。写真・解説提供: オーナーのO氏。加筆・編集: 当ブロッグ筆者。)
⇒ フリッカのスペック