フォアからアフトを望む。
実に長く幅の広いバースは通常中央部のクッション2つを外し、両舷にセッティー(シート)のあるサロンとして使う。
この艇には各所にアクセスの良い収納スペースが配置され、背もたれのアウトボード側やセッティーの下も収納。右舷側(画面左)の棚にはVHFを置いている。
右舷側のギャリー。
コックピットに面したバルクヘッドにはキャビン内からも見えるコンパス、プロッター用のスウィング・アーム、バッテリーのメイン・スイッチ等が見える。
カウンタートップに面したサイドデッキ下の収納(カボード)にはステンド・グラスをあしらったドアを装着。
足元の収納アクセス口は籐か竹で編んだスクリーン張りで通風が良さそう。
昨日2枚目の写真に見える様に、フォア正面や両舷上部各収納のドアなどにも同じスクリーンが効果的に使われている。
対面の左舷側、個室ヘッドの壁にはフォース10 (Force 10) ヒーター。
フォース10 には軽油/灯油を燃料にするモデルもあるが、これはプロパン用。
その下はキャビネットのカウンタートップ。
画面左、コンパニオンウェイ・ステップのボックスの下に船内機がある。
クボタ・エンジンをベースにしたユニヴァーサルのFWC 2気筒エンジン。
この艇はオーナー・コンプリーション・ボートという販売システムでPSCから入手したハルとデッキに自分の好みどおりの造作を施したフリッカ中の傑作と言える。クルーザーの面目躍如、20フィート艇である事を忘れてしまいそうな大変居住性の高い艇だ。
(写真はPSC製434艇中、番数・艇名共に不詳、1978年製のフリッカです。)
⇒ フリッカのスペック