ハワイのフリッカだが、艇名の Elilai はパラオ等に見られる花の名前に由来している。Elilai は日本語ではローマ字読みにしてカタカナでエリライと書かれる例が多い様だが、そう書くとどうしても関東のアクセントで最初のエが強く読まれてしまうだろう。パラオ語や英語では真ん中のリーを強く読む。とこの様な説明無しにカタカナ表記する場合、エルリーライと書いた方が日本(関東)の人々が読む場合、原音に近い発音になるだろう。
前置きが長くなったが、この艇は米西海岸から1990年代に太平洋を渡って来たのだそうだ。
長くて頑丈そうなカスタムのバウスプリット。
ティークのメイン・ハッチも実に良く手入れされている。
センター部分がH字型になった特徴的な初期PSC艇のスターン・プルピット・レイルには細長いソーラー・パネルが装着されている。
船外機はヤマハ8馬力。
左舷ハインド・クォーターに書かれた艇名。
実はこのスペルは人名にのみ使われるスペルで、花の名の場合 Chelilai と綴るのだそうだ。頭の Ch は発音せずサイレント、従って読みは同じくエルリーライとなる。
今一つ映りが悪いが室内写真2枚。
コンパニオンウェイからのショット。
この艇もヘッドがVバースにあるオープン・レイアウト型。未だコンプレッション・ポスト(柱)が付いて来なかった頃の艇なのでその分広々としている。
Vバースから後方を望む。
個室ヘッドが無い分セッティー(座るところ)が長い。
個室ヘッドの無い艇ではこの様に配電盤を初めとするエレクトロニクス類は右舷側。一方左舷側バルクヘッドにはコンパスが見えるがもう一つは何だろう。
(写真はPSC製434艇中083番目 Elilai です。)
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