メキシコ湾岸、テキサス州ヒューストン近郊 [キーマ] のフリッカ。この町の近くの汽水湖クリヤー・レイクを含め、ヒューストン近郊はフリッカの多い場所の一つだ。メキシコ湾岸は概して浅瀬が多く、潮の干満の大きいのも理由のひとつかもしれない。フル・キールで喫水1m 弱のフリッカはこの様な水域でも航行しやすい。
このハル色のフリッカは多くないが、1981年製 [ウィスパー] と同色。
ポートライトは70年代艇には珍しい長方形のブロンズ製。
バウのプライマリー・アンカーはブルース。
ボブ・ステイには錨泊時アンカー・チェインが当たって耳障りな音を立てたり金属同士が擦れたりしない様にビニール管を被せ、その下のチェインプレイトにはトレイラー積載時にバウを固定するためのシャックルが付けてある。
トランサム右舷側にはこの時代のフリッカに特徴的なオフ・センターのバックステイを装着するためのミニ・バンプキンが突き出ているが、それでも船外機(ニッサン5馬力)が同じ右舷側に付けてある。
左舷側にも装着用ブラケットがあるので以前は左舷側に付けていたのかも知れない。ブラケットが両側に付いていればスキッパーの右利き左利きの問題にも対応しやすいだろう。
(写真はPSC製434艇中、番数・艇名共に不詳のフリッカです。)
⇒ フリッカのリグ