作業は続く。今度はエンジン・アクセス・ハッチ後方、コックピット・ソール(床)の左舷側部分。
ノン・スキッド(滑り止め)部分にW字状の細いクラック、その上に緩い弓状のクラックが走っている。
白いヨット・ペイントは10年前艇購入時に取り敢えずクラック部分を保護するため塗っておいたもの。他のメンテ事項の手当てやセイリングをしている中につい10年が経ってしまった。
平たいドライバーの先端部や紙やすりで白ペイントを剥がしているところ。
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画面が一気に飛んでしまうが、下の写真はペイント除去後クリーンアップした表面に色調整したジェルを塗布、レイテックスのゴム手袋で表面を擦って均したところ。
ノン・スキッド部分はPVAを塗りジェルを完全にキュアさせてしまう前に形をきれいに整えておかないと後で大変な作業になる。
此処は色調整時他所より黒の着色料を少し多くした結果、色が比較的うまくマッチした。
(尚、この日からひとつの紙カップの中でかなりの量のジェルにセレニティーのベース色である茶色を微量加えて混ぜ、残りの色は夫々の場所に合わせてそのカップから別のカップに必要量だけ取り出したジェルに適量の白、黒、黄、必要ならまた微量の茶を加えて行く方法を取った。するとミックス作業が早くなり、かつ色合わせがしやすい。ジェルは固化促進剤を入れない限り早々と固まるものではないので日陰に置いておけば最初に作った薄茶色のミックスが固まる心配は無い。)
約30分後にPVAでカバーしたところ。
仕上げは今週末。
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この他、コックピット方々にジェルコートが小さくチップして欠落している箇所があるのでそれらを補修中。
右舷側コックピット・コーミングの角。
その下、コックピット・シートの角。
エンジン・アクセス・ハッチのノン・スキッド部各所。
凸凹パターンのノン・スキッド部はPVAでないと密着カバー不可能。
良く観ると以上の他にも細かくチップ・オフした箇所は無数と言って良い程見つかる。きりが無いので今回は比較的大きい箇所だけを手当てしている。(本格的にはデッキ全て、ハル全てに新しいジェルを何層か塗って仕上げるべき。)
(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒ フリッカの歴史 (History of the Flicka)