前週末から行っているセイル・カバーの補修作業。注文しておいた糸がやっと1月10日土曜日に届いた。
翌11日日曜にマリーナに行き、やり残していたジブ・カバーの背中と下腹をフォアからアフトへ縫う線のミシン掛けも終了。
最後に各所を再点検したところ、ヘッド部分のボタン(ツイスト・ロック/ターンバックル式ファスナー)の孔の周囲に綻びが見えた。
画面右の皮のトリムは2年半前に交換した。
係留中セイルをハルヤードで吊り、カバーにも [負荷のかかる部分] なので傷み始めるとあっという間にボロボロになりやすい。要補修。
金具を外したところ。
(ひっくり返して裏側から見ている。)
実はこの部分は生地が2枚重ねになっている。そこで円周部の2枚の生地の間に同生地(サンブレラ)の当て布を差込み、ダブル・アップした糸で縫い込む事にした。
縫い込み作業後、表側の金具の脚4本を差し込んだところ。
バッキング・プレイトを入れ、脚を折って留め完了。
表側。
金具横(画面左側)の繕いは金具の脚用の孔の綻びを補修したもの。無論ここにも当て布が入っている。
これでまた2~3年はもってくれるだろう。ベター・ハーフよ、ありがとう。
***
ところでジブ・カバーは3年ほど前から首の辺りに黒っぽい汚れが付着していた。
右舷側。
汚れは或る週末突然現れたのでどうも鳥のフンではなかったろうかと思う。発見した日には既に乾燥していた汚れを雑巾などで拭い落とした。
しかしそれが実際何だったのかはっきり分からない。それから2~3年経ち、今オフ・シーズンには何日も雨に流されたが依然として黒っぽい汚れが残った。
上から見たところ。
手入れされていない古い艇のセイル・カバーはこの黒っぽい部分がだんだん広がって緑っぽくなり、カビかコケが生えた様に見えるものが少なくない。
左舷側。
このカバーも月日と共にどんどん緑黒色になりみっともなくなっていくのだろう。
足掛け30年物なので新品と交換するべき時期なのかとも思う。
しかしものは試しとコンクリート・ドックの上に置いて洗剤をスプレイし、ブラシでゴシゴシやってみた。
いくらやっても黒っぽい部分が完全にはなくならない。濡れたエリアよりも暗い部分がいくらか残ってしまう。しかし、この後水洗して陽光で乾燥させてみると...
結構きれいになった。
セイル・カバーは大切なセイルを年中、昼夜を問わず、風雨、紫外線、大気の汚れなどから守ってくれるもの。もっと早くやっておけば良かったと反省している。
(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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