セレニティーは今年で満31歳。デッキに重い物を落としたり、ドリルで孔を開けたり、また単純にジェルコートの劣化でクモの巣状のヒビが入った所など、コスメティック(表面的)な直しを入れなければならないところが数箇所ある。
自分でドリルを使って孔を開けた箇所は除き10年前の艇購入時から傷んでいたのだが、取り敢えずファイバーグラスが直射日光(UV)に曝されない様に白いジェルコートやヨット・ペイントを塗布してお茶を濁していた。
今年はこれらをジェルコートの色に合わせて手当てする。
左はジェルコート手当てキット。
右のボトルは別売りの液体モールド・リリース(PVA=ポリビニール・アルコール)。ジェルは酸素をシャットアウトしないと完全にキュア(固化)しないのでこれを使う。
キットの中味はこのとおり。
左上のテューブは作業開始前に修理箇所をクリーンにするための液剤。その右と一等左下のテューブは全く同一のポリエステル・ジェル。左側の黄、茶、赤の3本と右側の青、白、黒は着色剤。ジェルを塗る前にジェルの色を修理箇所の色にできるだけマッチさせるため色調を見ながら必要な色を微量づつ混入する。
真ん中のテューブは色調整済みのジェルを固化させる固化促進剤。その他、ジェルを出して混ぜる紙コップ(2個)、木片(2本)、塗りに使うプラスティックのヘラ1枚。PVAの代わりになるビニール・フィルム1枚(左上、手に取っているもの)も入っている。
尚、ジェルの色調の整え方はこの [プロのビデオ] が秀逸。ジェルは色料を極く微量混ぜるだけで色合いが変わる。色料を微量づつ入れて混ぜる木片の使い方にも注目。
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尚、セレニティーのハルやデッキの元々のジェルコートの色は淡いベージュ。今は酸化で白っぽくなっているが表面を軽くサンディングするとベージュっぽい色が出て来る。今回の色調整に使った色料は黄、茶、白、黒の4本。
(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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