2014年5月31日土曜日

セレニティー ジブ・ヘッド部の補修

船中泊翌日の月曜日、時間をかけて艇各所を点検したところ、ジブのヘッド部分の縫製が傷んで来ていることを発見。

ジグザグ・スティッチ用の細い糸がセイル・カバーから出ているヘッド部分のみ紫外線にやられた様だ。





セイルのリーチに沿ったジグザグ縫製やセイル面のダブル・スティッチのジグザグ・ラインに使われている細い方の糸が劣化して切れている。

さらにリーチ部分のセイル生地の繊維が一部解け始めてフィラメント状になっている。















買い置きのセイル補修セットを取り出す。
 
テューブに針3本、糸3リール、及びセイル・クロースが入っている。



セイル・クロースは裏側に接着剤が付いており、セイルがスタンディング・リギングに擦れて薄くなって出来た裂け目や孔などに貼り付けることも可能。

まずリーチ部分を二重にした糸で補修。針はセットに有った針ではなく別途家庭用の手縫い針も用意してあるのでそれを使用。


その方が以前からある孔に通す場合でも新規に差し込む場合でも通りが良い。

続いて斜めに当ててあるクロースのダブル・スティッチ中の一列を補修中。

この後はベター・ハーフのコーチを受けながら主に筆者がチャレンジ。











作業に集中したため途中の写真が無いが平行した残りの一列、並びにセイルのリーチに沿って縫ってある二列、およびリーチ最上部の太い糸で縫ってある部分もダブルにした細い糸で補強。

リーチのクロースのファイバーがフィラメント状になっていたところを補修した部分(上から4枚目の写真)にはさらに補修用セイル・クロースを重ね貼りして縫い付けた。


補修完了後。

このセイルは [2009年に新調] した。今年の8月で早くも満5年になる。




新調してからの出航日数145、帆走日数は134。ジブを揚げて走った日は131日。もう決してニューとは言えない。[初回帆走時] に比べ随分伸びて来た。同ペースで帆走を続けるとしてあと5年は持って欲しい。

セイル・ヘッドはセイルで最もストレスのかかる場所のひとつ。にも拘らず1年365日紫外線や風雨に曝されたまま。




糸が切れやすくなるのも無理はない。ベター・ハーフがこれを見て家にあるキャンバス生地でこの部分のカバーを作ってくれることになった。(いつもありがとう。)

此処に吊るしていた鳥避け用CDもリーチ部分の擦れの原因になっていたのかも知れない。もう吊るさないことにする。



それにしても今回点検してみて良かった。毎週の様に揚げ下げして来たがセイルを畳んでカバーを被せたりする作業などにだけ気を取られていた。

古い糸は解け始めると強いストレスがかかった時にアッと言う間に抜けて、帆走中のセイルが裂ける様にリップして分解してしまい兼ねない。そうなったら修復は大変だ。 One stitch in time saves nine. 今後は出航前にカバーを外す時此処も入念にチェックするようにしたい。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2014年5月30日金曜日

セレニティー 5月25日日曜日の風 2 (Videos)

地形や建物の関係で2.5マイル・ポイントあたりで風が落ちる。メインのみだとなかなかタックしないのでジャイブして南行。



↑ 風約8ノット。逆潮のため対地艇速は1.0ノットとなる。



↑ 風15.5ノットと、風のあるゾーンの北限あたりに戻って来た。艇速1.7~2.0ノット。



↑ 北上して来る艇が多いのでもっとはっきり西寄りのショアに近いコースを取ることにし、風に向けヘッドアップしたところ。ウィンチに引いたセイル・タイをメインシート・トラヴェラー代わりにセット。



逆潮ながらフル・メインのみで艇速3ノットを超える。気持ちの良いセイリング。

次回は小さなステイスルをセットし、メインをリーフしたコンフィグも試してみたい。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2014年5月29日木曜日

セレニティー 船中泊

同日夜はマリーナで船中泊。

8:40PM過ぎだが夏時間なのでまだ充分明るい。









あとひと月もしない中に一年で日照時間の一等長い夏至日が来るが、その頃は9:00PMを過ぎても明るい。

ゆったりと時間の流れるカリフォルニアの夏の夕べは実に心地良い。









夕食後散歩がてら艇の写真を撮る。

斜め前のスリップに入った新しいご近所さん(セイルボート)のフォアデッキから撮影。











フリッカはデッキ長20フィートながら最大船幅は8フィートあるので結構ビーミーな艇で容積は大きい。














***

話は飛ぶがオーストラリア産の [yellow tail] レイベルのワインは毎年口当たりが良く、うまい。





当方の好みのヴァリテルはこの写真のとおりだが、 [yellow tail] がスーパーの半額セールで手に入る時はいつもまとめて購入する。この720ml はセールで1本4ドル(税別)もしない。オーストラリアや南アフリカ産のワインはオーバー・プライスされたフランス・ワインやカリフォルニア・ワインより安くてうまいものが多いので驚く。このレイベルは質・量共に豊富なカリフォルニアのワイン市場に堂々と入って来て成功している。

***

翌朝7時。

既に日差しが強い。















この日(月曜、メモリアル・デイ)の午前中はゲストを乗せたセイルボートが続々出航して行った。まさにアメリカの夏の始まり。


(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
今フリッカ・ホームページで売りに出ているフリッカ一覧

2014年5月28日水曜日

セレニティー 5月25日日曜日の風 (Videos)

5月26日月曜はアメリカの生活では夏の始まりとなっているメモリアル・デイ。3日連休なので土曜日は家で休養し、日曜の11:27AMに出航。



↑ マリーナのすぐ外は3.4~8ノットの東風。先週末と同様の一日となってはつまらないので機帆走で北へ向かう。周りには釣り船が多数。



↑ 0.9マイル地点で西風8~9ノットとなったのでエンジンを切り、フル・メイン(ジブ無し)で帆走。この後北西風が順調にビルドアップして11.5~12.3ノット、艇速2.3~2.4ノットとなる。



↑ 半島の山が低くなり風の強くなるゾーンに入るともう少し西寄りの風となり15~16ノットに上る。しかしジブを揚げていないのでヒール角は僅か7~8度。乗り心地申し分なし。



↑ 西北西(ビデオで"ウェスト・バイ・ノースウェスト"と言っているが本当はNorthwest by West と言う言い方が正しい)の風16.5+ノット、艇速4.5~4.7ノットとなる。フル・メインのみだがフリッカはフル・キールの持ち味を充分発揮して手放しで実に良く走る。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
www.yachtworld.com SEARCH ボタンの上の欄に Flicka と入力、検索するとリストアップされます。

2014年5月27日火曜日

ダフニー ラダーのファイバーグラス積層をストリップして修復

パシフィック・シークラフト(PSC)がノー’スターからハル・モールドを買い取ってフリッカの造船を開始し、PSC製フリッカとして最初に世に出た001番艇 [ダフニー] (クリックすると本日の記事の下にダフニーに関する今までの全記事が表示される)。

2012年初夏、現オーナーがSFベイ・エリアのアラミダで購入、パシフィック・ノースウェストまで陸送。購入時には既にラダーのジェルコートがひび割れ、その下のファイバーグラスも数箇所傷んでいたそうだ。

これはそのラダーを全面的に点検・修復するためジェルコートとファイバーグラス層を全て削除した状態。





このファイバーグラスを剥がした後に残ったマリーン合板の積層によるコア部分は含水も無く、健康だったそうだ。この上にエポキシで新しいファイバーグラスを張り、表面にジェルコートを塗布して仕上げた修復後のラダーが下の写真。

前述の様にPSC製001番艇はノー’スターから受け継いだハル・モールドを使用した(出来たハルそのものも受け継いだという話もある)。

見て分かるが、ラダーそのもの、またラダー・チーク(頬板)の形状も、その後PSCが自前モールドで生産する様になったフリッカのものとは異なる。





自前モールドで生産する様になったフリッカでも上の写真と同じ工法でコアを造り、ファイバーグラスを積層してあるのかは不詳。

(写真はPSC製434艇中001番 Daphne です。)
フリッカのリグ

2014年5月26日月曜日

ニュー・イングランドのシグネット 追加

この艇は外見を一瞥しただけでは分からない様々なメンテやアップデートがなされている事を [以前書いた] が、その時掲出しなかった写真3枚。

ボブステイは係留ラインやアンカー・チェインが当たって擦れたりノイズを出したりしない様にPVCパイプを被せてある。



プロペラ・シャフト用フレキシブル・カプリング。









[アクアドライブ] の様な高価なものもあるが、この様なシンプルなものも良く見かける。費用も嵩まず、それなりに効果を期待できるかも知れない。

ホース類も新品。エンジン・メンテ時の写真で、排気・排水管はミキシング・エルボーから外されている。その上を並んで走っている黒い管2本が気になる。何だろう。

[ピスカタクア河] を行くシグネット。











(写真はいずれもPSC製434艇中196番、1981年製の Cygnet です。)
フリッカのスペック

2014年5月25日日曜日

eBay で売りに出たフロリダのフリッカ インテリア 2


Vバース正面収納のドアにも通風用のカットアウトがある。

ジャンプする2頭のドルフィン。




Vバース・クッションは左右各1枚の大型。通常フィラー・クッションを置く手前の切り込み部分にはエアコンが設置してあるそうだ。確かにコントロール・スイッチと送風口が見える。

サイドデッキ下のスペースは3つのドア付きコンパートメントになっている。ドアは手前に引いて倒すタイプ。




個室ヘッドのバルクヘッドに付けた箱は所謂メディスン・キャビネットで、鏡の扉を開けると棚で仕切られたスペースが現われるはず。


個室ヘッド内部。

ファクトリー・オリジナルと思しき配電盤が見える。






個室ヘッド付きの艇でファクトリーの配電盤がポートサイドに移ったのはこの直後(1982~83年頃)だろう。

(写真はPSC製434艇中、番数不詳、1982年製 Lady Dolphin です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2014年5月24日土曜日

eBay で売りに出たフロリダのフリッカ インテリア


1982年製なので配電盤は右舷側にあるはず。この黒い配電盤は何代目かのオーナーが艇内配線の換装時自分で付けたものらしい。


手前の2口コンロはプロパン。スタンダードの非圧式アルコールではない。

キャビン側壁には調味料などの小瓶を置く棚。

Vバースのストレイクも同様のデザインになっている。



クリックして拡大しないと分からないが、シンク下のドアにはデザインされた通風用のカットアウトがある。



(写真はPSC製434艇中、番数不詳、1982年製 Lady Dolphin です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ (全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック)。

2014年5月23日金曜日

eBay で売りに出たフロリダのフリッカ トップサイド

フリッカのバウ・プラットフォーム右舷側のバウ・ローラーはスタンダードのCQRアンカー用には良いが他種のアンカーをセットするには具合が悪い。

この艇ではフレイムを残してローラー自体は外してある。









代わりに左舷側先端に特殊な形状のオーシャン・アンカーでも収納できるSS製ローラーを付けた。フォアデッキ左舷側にもデッキ・パイプを設置し、ロード(チェイン、ライン)が下のチェイン・ロッカーに無理なく入る様にしてある。そのアフトにはロード専用のクリートも見える。

ここまでするからには良く行く錨泊地のボトム(海底)とオーシャン・アンカーの合性が抜群なのだろう。

旧型コックピットだが、エンジン・ダッシボードはかなり低い位置にあり、その上には陸電取り込み用プラグインがある。



その両脇には防水のアクセス・ハッチ。右舷側コックピット・コーミングには通気孔を開け、カウルが被せてある。

昨日触れたハッチ上を横切る用途不詳のSS製バー。









ハッチとハンド・レイルの間にはこれも用途不詳だがケーブル(電線)用スルーデッキのグランドがある。今は使われていない様だが、此処になぜ電線が必要だったのか皆目判らない。

その前方にはキャビントップを走って来る水を避けるために斜めに装着したティーク製スプレイ避けが見える。昨日トップの写真を見ると同じスプレイ避けが左舷側にも対称的に配置されているのが分かる。

1970年代~80年代艇に見られるキニヨン(Kenyon)社製マスト。

確かにアフト(スターン方向)へレイク(傾斜)しているが、マスト自体はストレート。

(セレニティーのマストは上へ行く程アフトへ緩くカーブしている。)



(写真はPSC製434艇中、番数不詳、1982年製 Lady Dolphin です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2014年5月22日木曜日

eBay で売りに出たフロリダのフリッカ

先週オークション・サイトのeBayで売りに出され、1週間で売れた1982年製フリッカ。ポートライトは陸上競技のトラック型楕円形。

デッキモールドは旧型なのでメイン・ハッチにはアスワートシップ(舷から舷に向かう方向)にスプレイ避けブリッジが付いている。


しかし一等フォアのブリッジ上に付けたSS製のバー(棒)は何のためにあるのだろう。

ハル・モールドは既に新型で航海灯はバウに造り込まれた窪みではなくステム上に装着されている。




アンカーはオーシャン([このリンク先PDF] 内で Oceane を検索)らしい。

スターン・プルピット・レイル右舷側に付けてあるのはプロパン・バーベキューとタンクのようだ。





(写真はPSC製434艇中、番数不詳、1982年製 Lady Dolphin です。)
フリッカ・データベース

2014年5月21日水曜日

セレニティー 5月17日土曜日の風 2 (Videos)

西風21ノットの予報は大はずれ。



↑ 風は再び東に回り僅か1~2ノットに落ちる。まるで10月末の秋の日の様だ。リーフは全て解いてフル・メイン。(ジブも揚げるかも知れないと言っているが、この様な風ではヘビーなセイルは揚げてもバタつくだけなので揚げない。薄い0.75オンスのナイロン生地のドリフターが欲しい。)



↑ 北からの微風となって針路を北東に取る。風が360度ぐるぐる回って西風に落ち着くこともあるのでまだ希望は捨てていない。



↑ 風が北西に転じた。今日は午後2時位までに西風がビルドアップする通常の夏のパターンかと期待する。



↑ 1:40PM頃。風は南西に回り、7.8~11ノットの間を上下。



↑ 1:50PM。北西の風。この日は結局西風が20+ノットにビルドアップする夏らしい午後は来なかった。週半ば36~37℃まで上っていた日中の気温が金曜になり急に22~23度まで下がった事と無関係ではないだろう。一気に秋になってしまった気配。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページ

2014年5月20日火曜日

セレニティー 5月17日土曜日の風 (Videos)

この日も赤い三角小旗ひとつのスモール・クラフト・アドヴァイザリーが出ていたので早めに家を出た。しかし道中それ程の風は無い。マリーナに着くと吹いているのは弱い東風。それでもとにかく12:05PMに出航してみた。



↑ 空は秋めいている。マリーナの外では南風に変わった。先週末ダブル・リーフを入れたままのメインを揚げて北東に針路を取り風の強くなるのを待つ。12:25PM。



↑ しばらくして風は南西風となる。そのまま西風になるのではないかと期待しながらジャイブして北北西に向かう。しかし風は強まりそうになくとりあえずリーフをひとつ解いてシングル・リーフとした。



↑ 2~3分もしない中に7~11ノットあった風は3~4ノットとなりさらに落ちる気配。僅かな風も南に戻ったりまた南西になったりと一定しない。そこでメインが不意にジャイブしない様、ブームのべイル(U字型金具)にセイル・タイをつけルー(リー)のウィンチに引いてプリヴェンターとして使う。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2014年5月19日月曜日

417番艇 ライカ 三度目の追加写真

昨年5~6月に登場した [ライカ] 。この艇は昨日まで見た主の無い艇の居るキング・ハーバーから北へ約8マイルの [マリーナ・デル・レイ] に係留。

昨年売りに出されていた時の写真。

マストにはレイダー・ドームが見える。













スターンに埋め込み式のエンジン・ダッシボード。

スターン・プルピット・レイルは2段式。




室内フォアからアフトを望む。

コンパニオンウェイ横、個室ヘッドの壁に手動ビルジ・ポンプが見える。この配管だと何処へ排水するのだろう。

配電盤の左上にあるのはプロッターなどを付けるアーム用のベースらしい。

ギャリーにはフット・ポンプが2つある。海水用と清水用だろう。


ギャリーのスパウト(蛇口)は3本ある。

清水は真ん中のハンド・ポンプでも出せるという事なのだろうか。



ビルジ・ポンプにしろギャリー・ポンプにしろ配管がどうなっているのか分かる写真がないのが残念。

(写真はPSC製434艇中、417番目 Lyka です。)
今フリッカ・ホームページで売りに出ているフリッカ一覧

2014年5月18日日曜日

キング・ハーバーの主の無いフリッカ 2

昨日見たフリッカのコックピット。

大小のフェンダーその他の船具類で雑然としている。









残念ながら艇名は完全には読み取れない。コックピット・シート上はティークが張られているのではなくティーク・グレイトが置かれているだけなのだろうか。

垂れ下がったセイル・カバーは鳥たちの落し物にまみれているが、その下のセイル自体はどうなっているのだろう。




それにしてもあちこちに置かれたフェンダーの数が多い。フェンダーは下げるもので置くものではない。フェンダー収集でもしていたのか。

コーミング上に2本縦列に並んだスターン・クリート。

その上方のティラーは朽ちてラダーから抜け落ちている。


(2007年まで瀬戸内で丁寧に乗られていた [432番艇] も横浜の新オーナーの下に移動後5~6年経った今、朽ち果てたティラーがコックピット・ソールに落下したままになっているとの事。次のオーナーによりケアされるのはいつのことだろう。ちなみにセレニティーも前オーナーの死去後3~4年は南カリフォルニアの常設アンカーに係留されたまま放置されていた。ティラーはカバー無しだが付いていた。しかしそれも3年後敢え無く [腐食して交換] 。交換後係留時は必ずカバーを付けている。)

MOB (Man Overboard) ポール、リング・ブーイー等、この艇の往年の海上での勇姿を想像させる。

スターンにはスウィム・ラダーも付いている。カタリナ島を初め色々な所へ行ったのだろう。









(写真はPSC製434艇中、番数・艇名いずれも不詳のフリッカです。)
www.yachtworld.com SEARCH ボタンの上の欄に Flicka と入力、検索するとリストアップされます。

2014年5月17日土曜日

キング・ハーバーの主の無いフリッカ

南カリフォルニア、リドンド・ビーチの [キング・ハーバー] に放置状態のフリッカ。

州登録のスティッカーが2003年末で切れているので11~12年も主の無い状態が続いている様だ。





と言ってもマリーナを追い出されたりオークションにかけられたりしていないので老オーナーが死んだ後その家族がきちんと毎月の係留料だけは支払っているのだろう。

この昔からのこじんまりとしたハーバーはすぐ回りにレストランやアトラクションが立ち並んで居り、リタイヤした人が良くリヴ・アボードする。


小生がLAからSFベイエリアへ越して来る前(約20年前)にも此のハーバーの自艇で暮らす90代の老人の事をニューズ・ミディアが話題にしていた。

前二つのポートライトは元々プラスティック製だったものがSS製またはクローム・メッキのブロンズ製に換装されている。



フォアデッキにはアンカー・ウィンドラスも有り、キャビントップ両舷にはソーラー・パネルが見える。オーナーが生きていた時は大切にしていたのだろう。清掃、リストアに値する艇だと思う。

尚、この小さなハーバーには別のフリッカも居り、これらの写真はその別艇のオーナーが撮影したもの。

(写真はPSC製434艇中、番数・艇名いずれも不詳のフリッカです。)
フリッカのスペック

2014年5月16日金曜日

ミスティー 100W ソーラー・パネル

オーナーがスターンに装着したソーラー・パネル。

100W のパネル1枚で180アンペア時のバッテリー・バンクを殆どいつでも満充電しておくことが出来るそうだ。




この写真は艇を自宅の庭に陸置きしている時の写真だが、マストの起倒時はパネルを簡単に取り外せる。




直径1/4インチのボルト4本と電線用のクリップ・オン式防水型 [MC-4 コネクター] を外すだけ。

脚や水平部のフレイムは幅2インチ厚さ1/4インチのアルミ(6160)板。

L字型に組んだアルミ板とガセット(三角形補強板)のアーク溶接は近くの溶接屋の仕事。

実は垂直の脚部分が厚さ1/4インチのアルミ板だとしなるので、この写真の撮影後1/4インチのアルミ板をもう1枚合わせ、今は厚さ1/2インチになっているとの事。


もしやり直すとしたら水平部も含め全て最初から厚み1/2インチのアルミ板か、直径1インチのアルミ・パイプを使うのが良いだろうとは本人の弁。

垂直と書いたがスターン・プルピット・レイルのサポートは垂直ではなく、幾分アフトに傾斜している。

その分計算に入れなかったのでパネルは完全に水平にはなっていないが、充電はそれでも間に合っていると言う。







尚、脚はいずれもプルピット・レイルの脚(直径1インチ)にクランプで固定してあるが、クランプの個数は脚の厚みをトータル1/2インチにした時各3個に増やしたそうだ。










(写真はPSC製434艇中304番 Misty です。)
フリッカのリグ