先週1983年後半以降に製作された新型デッキ・モールドによるコックピット・ハッチの修復を見て来たので、本日はそれ以前の旧型コックピット・ハッチの様子を見てみよう。
1983年前半までのPSC製フリッカのコックピット・ソール(床)はこの様に28本のSS製ボルトで装着されている。
ボルトを抜けばソール全体が取り外せるが、通常のエンジン・メンテ時などはその中のハッチ(上の写真、手前側)だけを外せば充分。
これはその部分を下側(エンジン・ルーム)から見たところ。
内側の長方形がハッチ部分。
小さい写真しかないが、ハッチを取り外したところ。
この艇の新オーナーはハッチに乗るとソール装着用ボルトの孔2~3個から黒い液体が漏れるのを目撃した。
そこでソール全体を取り外して確認。
(話が逸れるがエンジン・リモート・コントロールとストッパー・ノブがこの様に左舷側前方に付いているのを見るのは初めてだ。)
上から2枚目の写真で内側から2番目の長方にあたる部分だろうか。
黒いパッキンの下のデッキ積層に注目。
一等上部がファイバーグラスの積層。その下は(白いペンキで塗られた上1/4部分も含めて)合板のコア材。一等下はファイバーグラスがあるのかないのか分からない。有っても一層。もしかしたらペイントだけかも知れない。
外したソールの底部。
右舷側前方(画面下のコーナー)の各孔から黒いものが流れた跡が見られる。
上から3枚目の写真から見て孔の並んだ枠部分には合板のコアが入っている様だが、オーナーによると幸い傷みは小さく、各孔を拡大し、エポキシで埋め、そこに孔を掘り直すということだけで修理出来たそうだ。
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尚、1983年前半までの旧型モールドによるソールやハッチと言っても、ハッチ部分の形状が本日見たものと異なるものもある。[このリンク先トップの写真参照] 。
(写真1枚目はPSC製434艇中、番数・艇名不詳のフリッカ、残りはやはり番数・艇名不詳、1983年製のフリッカです。)
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