2014年5月27日火曜日

ダフニー ラダーのファイバーグラス積層をストリップして修復

パシフィック・シークラフト(PSC)がノー’スターからハル・モールドを買い取ってフリッカの造船を開始し、PSC製フリッカとして最初に世に出た001番艇 [ダフニー] (クリックすると本日の記事の下にダフニーに関する今までの全記事が表示される)。

2012年初夏、現オーナーがSFベイ・エリアのアラミダで購入、パシフィック・ノースウェストまで陸送。購入時には既にラダーのジェルコートがひび割れ、その下のファイバーグラスも数箇所傷んでいたそうだ。

これはそのラダーを全面的に点検・修復するためジェルコートとファイバーグラス層を全て削除した状態。





このファイバーグラスを剥がした後に残ったマリーン合板の積層によるコア部分は含水も無く、健康だったそうだ。この上にエポキシで新しいファイバーグラスを張り、表面にジェルコートを塗布して仕上げた修復後のラダーが下の写真。

前述の様にPSC製001番艇はノー’スターから受け継いだハル・モールドを使用した(出来たハルそのものも受け継いだという話もある)。

見て分かるが、ラダーそのもの、またラダー・チーク(頬板)の形状も、その後PSCが自前モールドで生産する様になったフリッカのものとは異なる。





自前モールドで生産する様になったフリッカでも上の写真と同じ工法でコアを造り、ファイバーグラスを積層してあるのかは不詳。

(写真はPSC製434艇中001番 Daphne です。)
フリッカのリグ