1GM10は単気筒で振動が激しいのでシャフトとのカプリングをフレキシブルにしたいという人もいる。暴れるエンジンの振動が吸収されるのでエンジン稼動時に静か。かつ、カトラス・ベアリングやグランドの磨耗も防げるという。アラインメント(芯出し)に神経質になる必要もなさそうだ。
写真は [アクアドライブ] というスウェーデン製のフレキシブル・カプリング。大きく分けてスラスト・ベアリング、フレキシブル・ジョイント、ギア・ボックス(トランスミッション)との接合部、の3つの部分からなる。
これはアンガスのフリッカ 『キャラウェイ』 につけたもの。フリッカはスペースがタイトなので工夫してこういう形になったそうだ。
これは装着途中。専用バルクヘッドはファイバーグラスで仕込んだ。
このバルクヘッドはスラスト・ベアリングを取り付けるスラスト・プレイトと呼ばれるもの。スラスト・ベアリングはプロペラが回る時にプロペラからの押しの力(スラスト)を受ける。これがない艇ではスラストは直接トランスミッションとエンジンで受けていることになる。
それにしても上のアクアドライブ・サイトのエンジン振動デモの画像は大げさすぎかな。
(写真はいずれもPSC製434艇中423番目 Caraway です。)
交換の様子 ⇒ リンク先で [Flexible Coupling] をクリック