
PSC製よりマストは高くブームは長い。オーナーの話ではバックステイはないそうだ。
キャビン内を見るとPSC製フリッカはギャリーの配置がスターン(船尾)側からコンロ、シンク、アイスボックスとなっていてドロップ・リーフ式テーブルはアイスボックスの壁に折畳むようになっているが、ミスはその順序が逆。

ミスにはドロップ・リーフ・テーブルこそないが、オーナーはこの図面を忠実にフォローしたようだ。
その後ミスはオーナーも変遷し、それと共にホーム・ポートもメキシコ湾岸のテキサスから東海岸のノース・カロライナ、さらに北に上ってニュー・ジャージー、ニューヨーク、そして3年前から現(5代目)オーナーの住むメリーランドと変わってきたが、この12月、初代オーナーが件の本を出版したとUSヤフー・フリッカ・グループに報告、その投稿を読んだ現オーナーが名乗り出て両者がつながった。この本は現オーナーにとって最高のクリスマス・プレゼントとなったようだ。
尚、ミスはハル色がグリーンであることもあり、遅くとも3代目オーナーの時に既に 「スイート・ピー」 と改名されている。またフリッカで唯一ティラーではなくワーム・ギア式ホイール・スティアリングを装着していることでも知られる。その件については [こちら] を参照。
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* 本日までの記事ではノー’スターではフリッカのハルだけしか造らず、木造デッキを同じ南カリフォリニアのウェスタリーに造らせていた、と書いていたが、この Myth の初代オーナー・ビルダー Reginald Hinnant のおかげで、ノー’スター製全20艇中、このハルID NSB20000015 の15番艇以降はデッキも(ノー’スター、ウェスタリーどちら製かは不明だが)モールドから作成されたものだったことが判明した。(ただし、マスト下のニー、その他内装は木なのでデッキ、キャビンとも見た目には全部木製に見える。)
このデッキ・モールドもハル・モールドと共にPSCに受け継がれ、PSCではデザインを全般的にリファインした独自のモールドで生産を開始するまで、最初の何艇かは受け継いだモールドで製造したということのようだ。
リンク:
⇒ [PSCで造船の第1号艇]
⇒ [PSC独自のモールドによる第1号艇]
(写真はノー’スター製20艇中15番目 旧名 Myth の Sweet Pea です。)
⇒ フリッカ・データベースにある同艇の紹介