ちなみにエンジンを換装して約20時間の頃からポンプのウィープ・ホールから2~3時間の稼動で5~10ccの水が漏れ、エンジン下のパンに溜まるようになっていた。1回目の交換はその量が20cc位にまで増えた時。
実は今回も2週間前に冷却水ポンプの [インペラ交換] を実施するまで30分の稼動で約20ccの水がパンに溜まる状態になっていた。しかし、インペラを交換した直後30分間の試運転ではその10倍、約200ccの水が漏れたのだ。その翌週末もやはり30分の運転で同等の水が溜まったばかりではなく、さらにエンジンを停めた後も4秒に1滴の割りで漏水を続けるようになった次第。
新しいインペラがどのように影響したのかははっきりしないが、インペラの幅が擦り切れていない分だけ厚く、微妙とは言えヘタっていたシールには「駱駝の水瓶を破る藁」ほどの充分な圧力となったのかも知れない。
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これからは稼動200時間を目途にインペラとシールを同時に定期交換することにしたい。その方が手間も省ける。
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では早速作業にかかる。
セレニティーではインペラ・カバーに [スピード・シール] を使っているので作業し易いようにまずスピードシールの大きいネジを全部外してカバーを取ってしまう。
これは外した後のエンジン。
インペラ交換時は [指定の方向(4枚目の写真)] に入れていたが、稼動僅か1時間で6枚中5枚が既に反対方向を向いている。
稼動したインペラの全ての羽根が正規の方向を向いていることは皆無と言って良い。いつも少なくて2~3枚、通常4~5枚は反対を向いてしまっている。(同リンク先2枚目の写真を拡大して観ると、交換前の古いインペラもやはり4枚が逆方向を向いているのが分かる。)
殆どの羽根が逆方向を向いてしまうのはインペラ室が正円形ではなく、ホース装着側の方が狭くなっているからにちがいない。この形はアウトプット口に近づいたところで水を圧縮して勢い良く押し出すための仕掛けだ。それがインテイク口で水を取り込む時にまた急に広くなるため勢い余って前のめりになるのではないか。それにしてもどういう訳か正規方向に向いたまま残っている羽根はいつもインペラを留めるキー(シャフト切り込み部)の反対側だ。
いずれにせよ極く短時間で羽根の向きが変わってしまうのならインペラを入れる時の羽根の方向など実際にはさほど気にすることはないのではないかとさえ思えてしまう。
これはインペラ室と反対側、つまりエンジンのシャフト側のベアリング。
(註:ボール・ベアリングが2個付いたままのシャフトは分解しない。ベアリングを持ってシャフトを手で回し、スムーズに回るようなら何も悪いところはない。シャフトに付いた付着物を落としてきれいにするだけだ。)
尚、4、10、12(2個)がボール・ベアリング付きシャフト。一番外側の11番が最初に外したサークリップ。
また1GM10 では通常3番と13番は付いていない。古い1GMには付いているのではと想像する。もし付いている場合、上記ステップ (4) の前に取り外す。
シール取り出し作業は特に細心の注意が必要。インペラ室側から先の平たいドライバーなどをシールの端に当て、ハンマーで適度に叩いてエンジン本体側(この写真に写っている側)に打ち出して行く。
ドライバーはまず円周の0度部分、次に180度部分、90度部分、270度部分などと、平均に当てて叩き出して行くのがコツ。
この際、交換用の新品パーツを手元に置いて、打ち出すパーツと形状を見比べ、ドライバーの先を当てる所を確認すると良い。
注意:エンジン本体側からペンチなどを使って外そうと試みないこと。シールを壊して断片が出てくるのが関の山。
両方のシールを打ち出したら、ボディー内部もきれいに掃除する。15番のオー・リングは目視で正常な状態を確認したらボディーに付けたままきれいに拭くだけでOK。
(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒ フリッカのリグ