2010年12月15日水曜日

ペラクリーン

いや、日本で使われている塗布剤ではなく、日本のタワシを棒の先に付けただけの自家製掃除道具のこと。

SF湾はもちろん、米西海岸の海水はサンディエゴくらい南でもひどく冷たいので船底は船底塗料を塗っておけばその後放っておいても薄いスライム(藻)が付く程度だ。フジツボは全く付かない。船底塗料は3、4年は平気。5、6年通す人も居る。しかし、こちらではペラクリンやそれ相当の物を見かけないのでプロペラには何も塗っていない。

今まではプロペラにスライムではなく小さな海草が付き始めた時、箒の先で掃除していたが、もっと小回りが利いてプロペラ面やエッジを直角に擦り、摩擦で効果的に海草やスライムを落とせるものを探していた。

プラスチックの取っ手に亀の子タワシの付いたものをダイソーで見つけたので購入。






その取っ手付きタワシをプラスチックのケーブル・タイ(締め具)で、以前キャメラを装着していたメタルの棒の先に取り付けた。

タワシの形状と固さが海中のプロペラの掃除にもって来いの様な気がしたからだ。

棒に装着した道具の強度を試すため、ラダーに付いたスライムを軽く擦って落としているところ。(上の写真はこの写真の後に撮影。)


スライム自体は雑巾で軽く擦っても落ちるくらいだからもちろん良く落ちるが、道具の操作性に何も問題がないことを確認。

テストが終わって本番。











プロペラ・アパチャー(プロペラ設置のためにキールを切り込んだスペース)内の狭いスペースでも思ったところにタワシを当てられる。

ギアを入れてシャフトが回転しないようにしてゴシゴシ、ニュートラルにして回してまたギアを入れてゴシゴシという手順で、ペラの両面、シャフト、ジンクに付いた海草やスライムを効果的に除去することが出来た。

***

フリッカは小型艇で、しかも外付けラダーだからドックからでもこのような作業が出来る。近くの艇のボトム(船底)の掃除に来ていたダイビング・サービスのお兄ちゃんもびっくり。

尚、船底は緩く曲げた長いアルミ管の先端部に布類を巻き付けた別の自家製ツールで、2~3年に一度やはりドックから掃除している。(擦りすぎると塗料も落とすので逆効果になる。)

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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