このフリッカはやはりサンフランシスコ湾をベースにしている 『ドリーム・キャッチャー』。ギャリーとVバースの間、マストを支えるアーチの下、ポート側にバルクヘッドがある。
大変珍しい。[ココ] に見られるように、時代ごとに少しづつ変化はあるが、広々としたエアリーな空間を保つため、通常この間仕切りはフリッカにはない。同じ造りはこのドリーム・キャッチャーの他、知られている限り同じ1983年製の 『メイブル』 (下の写真)だけだ。
(前オーナーの健康上の理由から3年ほど係留されっ放しで誰もハッチすら開けたことのない状態だったという。新オーナーがこれからいろいろメンテをしていくとのことなのですぐに小奇麗になるだろう。)
この写真はスターボード側の様子も見える。ポスト(柱)が立っていて、ちょうど通常のフリッカのポート側にあるものが、バルクヘッドの下半分と合わせてそっくりそのまま反転してスターボード側に移った感じだ。
面白いのはVバースの真ん中の切り込みがないこと。Vバースというより三角バースか。
このアレンジは2艇ともに、ファクトリー製のようだから、1983年(新型のデッキ・モールドが出来た年)にはファクトリーはインテリア面でもまだいろいろな注文に対応してマーケットを模索していたことが想像される。
(写真上はPSC製434艇中261番目、Dream Catcher、下は265番目、Mable です。)
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