このフリッカの登録州はフロリダ。カリブ海へ、バハマへ、とクルージング先には事欠かないはず。
見ての通りの重装備。左舷には軽油用の黄色い5ガロン補助タンクが二つ。右舷には荒天時のシー・アンカー(パラアンカー)用のラインがコアに巻いてあるのが見える。大きなフル・ドジャーの後ろには、コックピット上をフルに被って直射日光をさえぎるオーニングが付いている。ないものと言えば、レイダーくらいだろうか。
オーニングを取り払ったところ。ウィンドヴェインの両側にはそれぞれディンギー用船外機とバーベキュー・グリル。ソーラー・パネルも各舷一つづつ。
オートパイロットも見えるし、ティラーにぶら下がっている金色の袋はホット・シャワー用の水を太陽熱で暖めるソーラー・バッグのようだ。ブームはステンレス・パイプで作ったブーム・ギャローズの上に載せられているが、このパイプはオーニングのサポートを兼ねている。
(天井についている明かりは丸い真鍮のスタンダードではなく、木箱式。この艇だけではないからこれもオプションだったのだろう。)
ポートのカバーは覗き防止用というより日光を避けるためだろう。EPIRBの上に扇風機(換気扇)が見える。フロリダは日本以上に蒸し暑いから、必需品か。
Vバース左舷側にもひとつ。(Vバースとフォアピークの収納を仕切るバルクヘッドにあるのはステレオ・スピーカー。)
左舷側だけではなく、右舷側にも付いているそうだ。これだけあれば、室内の強制換気も効率良くできるだろう。
棚にはエンジンのないヨットで世界を巡り、外洋に出かけようというセイラーたちから絶対的な信頼を寄せられているリン&ラリー・パーディーの本「ストーム・タクティックス」が見える。
(写真はいずれもPSC製434艇中413番目 Celtic Turtle、 旧名 Honu, Leprechaun, Turtle です。)
註:セイル番号は314だがハル番号は413だということ、及び撮影当時の名前がHonuだということが後日判明した。
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