2009年1月4日日曜日

パワーボートになったフリッカ

カナダで造られた自作フリッカ。もともとはセイルボートとして使われていたのだろう。

ロング・ショットで分かりにくいが、真ん中の艇(クリックして拡大)。場所はおそらくオンタリオ湖(トロントやナイアガラの滝の近く)。


寒い季節が長いのだろう、モーター・セイラーのようなスーパー・ストラクチャー(デッキ上の造作物)を付けてシーズンを長くして楽しんでいたが、その中マストも倒して、パワーボートとして使うようになったようだ。パイロットハウス的スーパー・ストラクチャーのデザインや設置法は素人離れしている。外見上も機能上もこれ以上のものが望めるだろうか。

サイドデッキの広さとコックピットの造作などからブルース・ビンガムの図面から起こした自作艇であることが分かる。




それにしてもスーパーストラクチャーは限られたスペースで外観をこわさず、使い勝手も良く考えて作ってある。雨雪がガラスから落ちやすいように傾斜をつけたフォア、その角度、その3枚ガラスのバランス、両サイド各2面の窓の大きさ、そしてアフトの観音開きのドアとその下の取り外し式バルクヘッド。私見だが実に良くフィットしている。残されたコックピットも充分実用的だ。

(フォア・デッキ、ならびにルーフ・トップに乗せられたスパーを見ると、もしかして今でもそれらを組み立ててセイリングが可能なのかも知れない。)

(写真は存カナダ、自作のフリッカです。)
フリッカ・ホームページ