2014年12月31日水曜日

トトロ フル・ボート・カバー

2010年にリストアされ東京に係留されているトトロ。このフル・ボート・カバーはオーナーM氏が自分で型紙を取って作られたそうだ。これ程完璧にカバーされていればデッキ木部などの傷みは殆ど無いだろう。


気になるのが室内の通気通風。もしかしたらこの様なフル・カバーを掛けていれば寒い時期に雨が降っても室内の結露は出ないのかも知れない。興味のあるところだ。

尚、メインスルのカバーはブームを覆わず基本的に上に乗っているレイジー・ジャック付きのメインスルのみをカバーしている。これは当艇のメインスルがルース・フットだからだ。ルース・フットではタックとクルーが留めて在るのみ。アウトホルの引きを緩めたり強めたりしてセイルのトリミング(テューニング)をする場合抵抗が少ないのでやりやすい。

(写真はPSC製434艇中360番目 Totoro です。)
フリッカ・ニューズレターのページ (休刊中。アーカイヴ参照。)

2014年12月30日火曜日

セレニティー 12月26日金曜日

クリスマス翌日は晴天、予報では9ノットの北北東風とあり、久し振りにメインスルのみで帆走しようと期待を持って外に出た。



マリーナ出口で海が茶色になっている事に気付く。ガストは15ノットに上り風は申し分ない。チョッピーな海面もまあ良いだろう。しかし、この茶色の汚い海水には参った。北寄りの風とやはり北からのフラッド・タイド(入り潮)でサクラメント河などの土や汚れがどんどんこのサウス・ベイに押し寄せているのだろう。

やはり海はある程度青くないと気勢をそがれる。汚いスプレイが顔に当たるのはごめんだ。ということでこの日は機走でエンジンを運動させただけで早々に帰港した。



マリーナ内の海面。真っ青とは言わないが、せめてこの位の水なら、と思う。(ちなみに2008年の12月26日は [こういう感じ] だった。)

***

毛細管現象によるポートの排水テストの方はここ1週間雨の降ったのが1日のみだったのでまだうまく行ったと大声では言えない。

しかし水は溜まっていない。











(ビデオ、写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2014年12月29日月曜日

ホーカス・ポーカス 2014

昨年初夏、リストアの様子をシリーズで取り上げたホーカス・ポーカス。[ここをクリック] すると今までの全てのホーカス・ポーカスのポストが掲示される。

リストア後、今年になって二人でクルーズを楽しんだ様子が Youtube に何本か出ている。



例: 2014年3月~4月 [フロリダ半島西海岸] からフロリダ東隣りの国 [バハマへの航海] 。日本で言えば南西諸島や沖縄への航海というところだろうか。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、Hocus Pokus です。)
今フリッカ・ホームページで売りに出ているフリッカ一覧

2014年12月28日日曜日

フロリダのソールティー・ディンク エンジン

ヤンマーの船内機YSM8。

[YS8] とYSM8 に違いがあるのか不詳だが、YSE8 というバリエーションもあるという。






このYSM8 は8月2日のポストに記した通りシリンダー・ジンク、インペラ、サーモスタットなどの交換は無論のこと、エンジン・マウント、オルタネイター(交流発電機)、ベルトも新品換装されている。後者2点が換装されている事は上の YS8 リンク先のエンジンと比べてもすぐ判る。

エンジン・ダッシボードはスターン低位置に装着。GMシリーズの物と比べると少し小型。






話が本題から逸れるがスターン・プルピット・レイルは2段式だ(1990年代艇の物と同一スペックかは不明)。

これが新調したというバッテリー3個(2バンク・システム)。

画面上部に見えるのは陸電によるバッテリー充電器。


上の2枚目の写真からして左舷側にコックピット・ロッカーは無いようなのでやはり右舷側ロッカー内なのだろう。1983年末以降の新しいデッキ・モールドによる艇とは [開口部のレイアウト] などが多少違う様だ。

(写真はPSC製434艇中126番 Salty Dink です。)
www.yachtworld.com SEARCH ボタンの上の欄に Flicka と入力、検索するとリストアップされます。

2014年12月27日土曜日

フロリダのソールティー・ディンク バルクヘッドのディスプレイ

[8月2日の写真] はロング・ショットだったが本日はフル・ショットで。

先ず右舷側、Garmin のGPS プロッター = GPSmap 740S。
 
チャートと水深のグラフィックスに加え、右端の黒いバーに対地艇速、針路、海水温、バッテリー電圧、緯経度による位置も表示。


左舷側にはコンパスの横に Garmin の多機能型ディスプレイ機器 GMI 10。






当写真ではマストヘッドに付けた風向・風速計から供給されたデータを示しているが、好みのセンサーを接続しておけば GPS による艇の位置、より詳細なポイント・オブ・セイル(風にたいする艇の角度 = ヘディング)、スピード、目的地までの距離、さらにタンク内の燃料残量など、必要な情報を切り替え表示可能。

しかもディスプレイ自体はインテリア、イクステリアを問わず好みの場所に好きなだけ追加できる。接続法も簡単(詳しくは [このリンク先] ページ中程のビデオを参照。)

コンパスと GMI 10 を室内から見たところ。










(写真はPSC製434艇中126番 Salty Dink です。)
フリッカのリグ

2014年12月26日金曜日

フロリダのソールティー・ディンク ビニール・ライナー

[夏に書いた] 通りキャビン天井のビニール製ライナーも新品に換装。

しかし今まで気付かなかったが、通常ビニール・ライナーで覆われているデッキ・オーガナイザーの締め具類は剥き出しになっている。


ファクトリーの工法ではバッキング・プレイト、ウォッシャー、ナットが見えない様に、これらを締め込んだ上に [クッションとライナーを被せて] ある。

この艇ではライナーにボルトを通す孔を開け、ライナーを敷いてから金具一式を締め込んでいるという訳だ。




ライナーが垂れない様、ライナー自体も天井にピッタリ締め込もうという意図が見える。ナットはキャップ・ナットを使っているので生のボルトが突き出ておらず安全。また上2枚の写真で分かる様にコンプレッション・アーチのフォア側に沿ってライナー締め込み用のティーク製バトゥン(平板)も装着している。

さらにアーチの前後を挟む形でアーチのアフト側にもバトゥンを装着して張りを良くしてある。






尚、この艇のデッキ・オーガナイザーは何代目かのオーナーが後付けしたのだろうか、ファクトリー装着の通常の長方形ではなく [正方に近い形]

(写真はPSC製434艇中126番 Salty Dink です。)
フリッカのスペック

2014年12月25日木曜日

フロリダのソールティー・ディンク 追加写真

今年 [8月1日] から4日連続で取り上げたソールティー・ディンク。まだ新オーナーは現れていない様だ。

このカットを含め何枚か新しい写真が出て来たので再訪してみよう。







ジブ・ファーラーはハーケン、セイルはメイン、ジェノア共 4800 NorDac 生地使用のノース製。セイル、セイル・カバー共地元セイルメイカーが検査し、補修の必要な部分を再縫製済み。船底塗料は2013年5月に塗布、船底はその後毎月ドックにてダイバーによるクリーニングを受けているそうだ。

(写真はPSC製434艇中126番 Salty Dink です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2014年12月24日水曜日

セレニティー ポートライトの水抜き

1980年代製フリッカの陸上競技場トラック型楕円形をしたブロンズ製ポートには [長方形ポートに見られる排水路] が作り込まれていない。従って雨が降ると底部に [水が溜まる]

既に5~6週間連日の様に雨が降っているので、殆どいつも水が溜まっている状態だ。

そこで12月20日土曜日、ラニヤード(細紐)をテープで貼って吊るしておいた。






水はラニヤードを伝って毛細管現象で窓の外に落ちるはず。このアイデアは何年も前にUSフリッカ・グループへの書き込みにあったが、試したことはなかった。フリッカ・グループの書き込みには毛糸と書いてあったが、ラニヤードでもいけるだろう。

大小計6ヶ全てのポートに貼り付けた。

効果は次回マリーナに行った時に確かめる。





ちなみに自宅の植木鉢の皿にはペイパー・タオルを垂らしている。効果は覿面で連日の雨による過剰な水で根が腐ることはない。


(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ (全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック)。

2014年12月23日火曜日

セレニティー アワー・メーター・カバー 底抜き

雨季に入るとアワー・メーター・カバー内側に結露と思われる曇りが出る様になった。それでも最初の中は雨の翌日晴れたりして [中がクリアーになることもあった]

ところが11月半ばを過ぎると連日の雨で乾く暇もなく内側の露がだんだん大粒になり、全面を覆うようになった。




メーターの数字が全く見えない。底部の木片には小径の空気孔4個を開けてあったが、通風をもっと良くしなければならない。

隣りのエンジン・ダッシボードのカバーは底辺がそっくり開いているので結露は全く出ない。

同様の構造にしよう。



***

ということで最初はカバーを付けたままイグザクト・ナイフで底部の木片を削って幅2~3mmの長い隙間を作ろうとしたがうまく行かず、木片1本全部を外すことにした。

カバー全体を外したところ。











底部の木片1本を外し、古いシーラント兼接着剤を剥がして装着準備。







新しいシーラント兼接着剤をたっぷり塗って装着完了。









多少塗りが雑になったが機能的に良ければ良しとする。









***

ところでエンジン・ダッシボードの庇(ひさし)に塗ったセトールが [エピファンの様に] フレイク・オフして来た。




3~4年塗り重ねたセトール層が大きいかけらになって落ちたことはあるが、エピファンの様に細かくフレイク・オフするのは初めてだ。


木との相性か。当たった紫外線の積算量と水道水や雨の叩きつけた量の組み合わせか(フレイキングは日中の或る時間、特に水が掛かった直後などに突然発生することが多い)。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2014年12月22日月曜日

ヴェロ・ビーチでのラフト・アップ

昨年12月の写真らしい。フロリダ南部は冬でも(否、冬だからこそ)クルーザーたちの往来が激しい様で、係留地も賑わっている。

少し分かり難いが画面中央部、2杯横抱きになっている黒いハルの小型艇(ディンギーを曳いている)がフリッカ。


ここ [ヴェロ・ビーチ] ではムーアリング・ボール(常設アンカー)に係留する際、伝統的に守られているルールがあるそうだ。

自艇がボールに付ける最初の艇である場合、係留後自艇の好みの片舷にフェンダーを吊るす。そこに2艇目が抱き終わると今度は両艇共に自艇の外側の舷にフェンダーを吊るす。3、4艇目はそのどちらかに付ける。この様にして大抵3~4艇がラフト・アップして一晩過ごすそうだ。このルールは口伝によりクルーザーからクルーザーに伝えられて行くらしい。

(写真はPSC製434艇中、番数・艇名共不詳のフリッカです。)
フリッカ・ホームページ

2014年12月21日日曜日

サンパギータ 昼寝

パシフィック・ノースウェストの [サンパギータ]

夏の写真と思われる。

良く観るとフォアデッキ上に張った緑色のハモックで誰かが休んでいる。



スピネイカー・ポールの前端をジブ用ハルヤードで吊り、そこにハモック前端を掛けている。ハモック後端はメイン・ハルヤードで吊るして後方に別のラインで引っ張り、クリートにヒッチしている模様。

スライディング・ハッチ上に畳まれた物は小型ドジャー(例: [マイラのドジャー] )かも知れない。

(写真はPSC製434艇中、番数不明の1985年製 Sampaguita です。)
フリッカ・データベース

2014年12月20日土曜日

ノース・カロライナ州 青いハルのフリッカ

この艇はステム上部両脇に位置する昆虫の目玉の様な航海灯から1978~80年頃のPSC製であることが分かる。

両舷共シュラウド間に [ビレイング・ピン] が仕込んである。メイン・ハッチの上にはティークを張り、バウ・サイドの船籍番号表示も木板で古き良き時代の雰囲気がある。

趣に合わせてリグは稀有な本格的カター・リグ(ヘッスル2枚)。しかもフォアワード、イナー、両ジブ共ハンク式。


ファーラーが主流の今日、この様なハンク式セイルのカバーを見ることも少なくなって来た。2連で見られるチャンスは殊に少ない。(ちなみにファクトリー出荷時のセレニティーはカター・リグでフォアワード・ジブはこの写真の様なカバーを掛け、イナー・ジブ=ステイスルはクラブ=ブーム付きでブームの上に畳んでカバーを掛けていたそうだ。)

カター・リグはメインスル(フル、シングル・リーフ、ダブル・リーフ)と2枚のジブの組み合わせの数が多く、昔は特に外洋艇で人気があった。メインとヘッスル2枚で走る姿も美しい。しかしフリッカの様な短艇ではヘッスル2枚の実用性は如何程だろう。3~30ノットの範囲でこの艇を試してみたいものだ。

(写真はPSC製434艇中、番数・艇名共不詳のフリッカです。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2014年12月19日金曜日

チェサピーク湾のヴィラーゴ

東海岸 [チェサピーク湾] を帆走中のフリッカ、ヴィラーゴ。

僚艇の木造オープン・ヨール [スパーティナ] から今年12月1日に撮影。







風は3~4ノットだろう。フルのメインと140%ジェノア満開でもヒールはしていない。

この日はスパーティナの今年最後の帆走日だったそうだ。







チェサピーク湾もサンフランシスコ湾同様、風のある帆走シーズンはやはり夏ということだろうか。それとも単に冬の寒さが厳しくてセイリングしたくても出来ないのだろうか。

(写真はPSC製434艇中、番数不詳 Virago です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2014年12月18日木曜日

セレニティー 12月13日土曜日の風 3 (Videos)

僅かな風向・風速の変化も見逃すまいと看視を続けるベター・ハーフ。最良のパートナーだ。



マリーナのジェッティー(突堤)や陸のビルの姿が僅かづつながら大きくなって来ている。



ジェッティーまで200フィートとなったところでジャイブして南行、ジェッティーの端(マリーナ入り口=マーカー7+8)に向かう。途次、風は最高0.5ノット。艇速も最高0.5ノット。エンジンを止めて42分で小さなV字コースの帆走を完了した。

画面で分かる様にところどころ連日の雨で陸から湾に流れ込んで来たゴミが浮かんでいる。夏の半年間以上は雨が降らないので雨季になるとサクラメント河や大小のクリークから溜まっていた倒木、木切れ、ゴミなど色んなものが流れ込む。幸い今年は浮遊物の量は少ない。

この日マリーナでスピネイカーを揚げて虫干しをしていたのはセレニティーのスリップの向かいに入っている45フィート艇。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
今フリッカ・ホームページで売りに出ているフリッカ一覧

2014年12月17日水曜日

セレニティー 12月13日土曜日の風 2 (Video)

静かな帆走が続く。



殆どスラック・タイド(潮止まり)。対地艇速0.1ノット。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2014年12月16日火曜日

セレニティー 12月13日土曜日の風 (Videos)

この週も毎日雨だったが土曜日は晴れ。文字通り微風の中でオフ・シーズンの帆走を続ける。



マリーナのすぐ外、マーカー1と2の近く。殆ど無風だが、少なくとも風向計は北東を指している。針路は北西。



薄生地のドリフターでもポール・アウトしないと形になってくれない程無風に近い。しかし長雨の後で空気の澄んだ海上は実に気持ち良い。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのリグ

2014年12月15日月曜日

アラスカのテス

3年前に大幅なリストアの終わった086番艇 ( [2012年1月21日] ~25日の5日間のポストを参照され度)。

実は今、フェアバンクス隣接の村ノース・ポールで売りに出ている。








craigslist のポストではトレイラー付きで$24,500。次の行き先は何処だろう。

(写真はPSC製434艇中086番 Tess、旧 Valentine です。)
フリッカのスペック

2014年12月14日日曜日

アラスカのテス 帆走

今でもテスと言う名前か否かは分からない。3年前ワシントン州フライデイ・ハーバーで売りに出ていた086番艇だ。

一見してパシフィック・ノースウェストの [サン・ワン諸島あたり] かと思わせるが、ここはずっと北方のアラスカ。


しかもここは海ではない。

内陸部 [フェアバンクス] 近くの大河だ。





風は恐らく7ノット位だろう。

(写真はPSC製434艇中086番 Tess、旧 Valentine です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2014年12月13日土曜日

ニューポートのグラニア 追加写真

ロード・アイランド州ニューポートの [グラニア]

クボタのエンジンをベースにしたベータ・マリーン製2気筒。

(174番艇 [キャサリーン] も然り。)



それにしてもハッチ・アフト側にある木のストレイクは何のためにあるのだろう。ハッチ開口部からエンジン・ルームへの水の浸入を防止するダムだろうか。

こう見ると棚に転落防止用ストレイクのない艇も多い。少しのヒールならストレイクがなくても棚から物が落ちることもないだろうが、あるに越したことはない。

(フリッカの棚のストレイクは手だけで着脱可能な [嵌め込み式] になっている。)






ピンぼけの1枚。

ギャリーに引き戸付きのカボードもないが、上記ストレイクにしろ、カボードにしろ当時はオプションで、注文時にオーナーが取捨選択出来た。










(写真はいずれもPSC製434艇中208番目 Grania です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ (全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック)。

2014年12月12日金曜日

Zanzibar Sold

今年 [9月に売りに出た] ザンジバー。

これは10月の写真。

1ヶ月で3代目オーナーの手に渡ったという。






ディンギー(テンダー)も前オーナーから引き継いだ様だ。

ディンギーは人力や風力推進の場合州への登録は無用だが船外機を搭載するとその出力数に拘らず登録必須となる。


(写真はPSC製434艇中387番目 Zanzibar です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2014年12月11日木曜日

セレニティー 12月6日土曜日の風 3 (Video)

風はさらに北西に回った。



できるだけビーム・リーチになる様バウを南南西に向ける。

この日はこうやって静かな帆走を楽しんだ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・データベース

2014年12月10日水曜日

セレニティー 12月6日土曜日の風 2 (Videos)

微風でエッブ・タイドなので遠くには行かない。



針路を北西から西に変更。できるだけマリーナに近いところで帆走。



針路をさらに南西に変更。直接マリーナのジェッティー(突堤)の入り口に向かう。多少逆潮となり艇速0.5ノット。穏やかな海面を静かにゆっくり進みながら夫婦で会話。この様な冬の帆走もなかなか捨て難い。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2014年12月9日火曜日

セレニティー 12月6日土曜日の風 (Videos)

SF湾は例年12月が一等雨が多い。12月に入ってずっと雨だったが幸い土曜日には上がった。



東風2ノット。エッブ・タイド(出潮)が始まったばかりなのでポート・タックの機帆走でできるだけ南に出てタックしてエンジンを切る。そうしている中に風がどんどん北に回り、ゆっくり帆走で北西に向かう。



潮に乗って対地艇速は約2.2ノット。ドリフターのおかげで冬でもセイリングが出来る。幸せだ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページ

2014年12月8日月曜日

メイン州のフリッカ ポペット インテリア

ポペットの室内は実にすっきりしている。(この艇は何十年も初代オーナーに愛され続けて来たワン・オーナー艇。リタイア後のオーナーがシングルハンドでロード・アイランド州とメイン州東部の間をセイルして楽しんで来たという。)

Vバース右舷側の棚にはコンパニオンウェイの一等下の差し板が置いてあり、それにはコンパスが仕込まれている。



帆走中はこの差し板を1枚差すことになる。この時期の艇はコンパニオンウェイが深いので悪天時のコックピットから室内への思わぬ水の浸入を防ぐ意味でも良いことだ。差し板の後ろに立ててある白い物は正体不明。

この艇は個室ヘッドの無いオープン・レイアウト型だが、この写真ではVバース・フィラー下にポータ・ポティーは置いていない。



ポートライトはプラスティック製。一等後ろの大型のものは締め切り型。

カボードは引き戸の無いオープン・タイプ。

左端は2口の圧力式灯油コンロ。






通常ギンボル式コンロは艇の左右方向へのヒールやローリングに対応するので周りの高いフレイムはギンボルではなく単なる落下防止柵の様だ。

オープン・レイアウト型なので配電盤、VHFやプロッターなどのエレクトロニクスは右舷側。






右舷バルクヘッドに装着されている大型の品物は強制換気装置付きプロパン・ヒーター。

2枚目、4枚目の写真で分かる様にセッティーのクッションは3つに分かれている。下のコンパートメントに合わせてあるのだろうか。もしかしたらどれか一つのクッションの下にヘッドが隠されているのかも知れない。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、Poppet です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2014年12月7日日曜日

メイン州のフリッカ ポペット フォアデッキ

この写真では艇の周りに冬篭り用テントを被せるフレイムが見える。

目を引くのはバウスプリット左舷側のデッキにある通風孔用カウル。

昨日の写真ではカバーが被されている。



ウィスカー・ステイはビニール・カバー付き。径の大きいライフラインを使っているのだろうか。

尚、アンカーはブルースとダンフォースを1本づつ搭載。アンカー・チェインは200フィートだそうだ。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、Poppet です。)
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2014年12月6日土曜日

メイン州のフリッカ ポペット

自宅ガレージ横で冬を過ごしたポペット。ニュー・イングランド地方で良く見られる風景。どの年の写真か分からないが初夏を迎へ、下架準備中なのだろうか。

海から左程遠くないらしくトレイラーではなくブラウネル・スタンド3対に乗せられている。




スライディング・ハッチには旧型デッキ・モールド特有のアスワートシップ(艇を横断する方向)に仕込んだブリッジ2本がある。しかしバウのステム上端両側には旧型ハル・モールドに見られる航海灯装着用の窪みがない。以上2点から1980年代初期艇であることが分かるが、この艇は1982年製。

ラダーの後ろにトリム・タブが付いているが、それは Ratcliffe 製ウィンドヴェイン用。Tillermaster という古いが丈夫で電力消費が少ないという定評のあるオートパイロットも備えている。尚、この艇の船内機はどういう訳か1985年製1GM10 だそうだ。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、Poppet です。)
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2014年12月5日金曜日

メリーランド州のエトワール 追加写真 インテリア

以前見なかったカットを2枚。

テーブルをセットした状態。

Vバース両舷の棚上の整理にはプラスティック・コンテイナーを使っている。



3年前に新オーナーになってからの写真の様だ。全体的にクリーンにしてやっと自分のものになった、という感じが伺える。

VHFも黒い新品に換装済み。











クォーター・バースに置かれているのは以前コックピット・ロッカーに収納されていた海上からの乗降用梯子。

(写真はPSC製434艇中 268番、1983年製の Etoile です。)
フリッカのスペック

2014年12月4日木曜日

メリーランド州のエトワール 追加写真

[2011年12月19日] を皮切りにシリーズで見た時と場所がちがう様だ。

右舷側シュラウドとマスト横を張っているハルヤードをバンジーコードで引っ張っている。






これは強風時ハルヤードがマストに当たってカンカン音を出すのを防ぐのが目的らしい。ちなみにセレニティーではピンと張ったハルヤード類をタイ2本でマストにしっかり束ねて括ることでラインが風で振動してマストを叩くことを防止している。

(写真はPSC製434艇中 268番、1983年製の Etoile です。)
フリッカのリグ

2014年12月3日水曜日

セレニティー 11月28日金曜日の風 2 (Videos)

キャンドル・スティック・ポイント沖でタックしてエンジンを切る。



この時点では対地艇速1.2ノット。この日は眠気を誘われる程ポカポカした春の様な陽気で実に心地良いゴースティング(幽霊船の様にゆっくりゆっくり静かに帆走)だった。最高艇速2・2~2.4ノット。ここまで静かでしかも確実な海上移動はなかなか得がたい。良い午後だった。



北は霧が出ており本船の霧笛が聞こえる。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2014年12月2日火曜日

セレニティー 11月28日金曜日の風 (Video)

感謝祭翌日の金曜日はブラック・フライデイと呼ばれるクリスマス商戦の初日。それまで赤字だった店も一気に黒字に転じるという日だ。土・日と雨天の予報なので小生どもはショッピングはせずこの日にセイリング。



12:30PMすぎ、東南~東~北東の範囲で2~3ノットの風があるがフラッド・タイド(入り潮)のため遅々として前(北)へ進まない。そこでこの日はキャンドル・スティック・ポイント沖まで機帆走し、帰りにエンジンを切って順潮で帆走を楽しむことに決定。時折無風で形の崩れるドリフターとエンジンの力で折り返し地点に向かっている。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2014年12月1日月曜日

キティウェイク ピントル&ガジョン

今年夏からメイジャーなリストアの行われているテキサスのキティウェイク。

これはリストア不要だが、ラダーをハルに留めているピントルとガジョン3組の中、一等上のセット。

ピントル下面にネジを仕込んで大きい円盤(ウォッシャー)を留めて在るのはラダー底部が海底または障害物に当たり、ラダーを上に押し上げる力が働いた時にラダーが不意に抜けない様にするためのストッパー。




(無論非常に強い力が働くと抜けるのでラダーは壊れず落水して浮くことになる。)

こちらはほぼ喫水にある真ん中のセット。

問題はガジョンに上から嵌め込んであるピントル。


ヒビも入りかなり痛んでいる様子なのでこれを換装することにしたそうだ。

ピントルを外してガジョンだけになった状態。










こちらは真中のセットのガジョンを外す前に左舷側から撮った写真。

一等下のセットはまだ大丈夫の様だ。

セレニティーではこの一等下のセットのピントルが腐蝕していたので新しく鋳造したものと [2006年5月に交換した]






尚、キティウェイクはプロペラ・アパチャー(キールにあるプロペラ装着用の切り込み)はあるが船内機はなく、船外機艇。

(写真はPSC製434艇中200番台後半の Kittiwake です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)