冬のメインテナンスは終わったはずだったが、一つ忘れていた。
過去5シーズンでところどころセイル・カバーを縫製している糸が解れだし、あまりに長く垂れ下がったものは手で引き抜こうとして(これがいけない、余計に解けるだけ)その挙句、鋏で切ったり、ナイフでカットしたりしていた。
幸い最も構造的な主幹部分の縫製ではなく、ビニール裏地の端の縫い合わせ(この写真では白い布の左辺)とか、背を縫い合わせた後の飾り縫い的な部分だったので、別段緊急に補修する必要は無いだろうとついついそのまま使っていた。
家庭用ミシンを持ち込んだキャビンはワークショップに早変わり。
大型クルージング艇には工具や交換用部品一式を揃え、万力付きワークベンチも備えたワークショップがあるが、フリッカの場合、ギャリーやテーブルで代用。
しかしフリッカは20フィート艇でもこういうことが無理せずにできるので助かる。
オリジナルは白い糸を使ってあったが、今回はラダー+ティラー・カバー作成時に購入した青糸を使用。
メイン・カバー、ジブ・カバー共、解れていた部分だけでなく、解れそうな部分も白糸を抜かずそれと平行するように縫製。
背縫いの部分も青糸で補修。
縫った後に早速フィットさせてみるとカバーがゴワゴワせず、作業がずっとスムーズに行くことが分かった(当然と言えば当然)。
いつもながら率先して補修してくれたベター・ハーフよ、ありがとう。
(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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