この写真では上がフォア(バウ側)、下がアフト(スターン側)になる。
両側に出ている脚はエンジン・マウントのフォアのペア。左上の白っぽい缶はオイル・フィルター。その右下、横に真っ直ぐのびている管がオイル・パイプ。
右上にはウォーター・ポンプ。ポンプ内の水がシールを通過して浸み出した場合、長方形のウィープ・ホールから外に出されるが、その水が下のオイル・パイプに当たり、特に海水の場合腐食の原因となる。
ボディー中央部、長方形の出っ張りがオイル・リザヴァー(オイル・パン)。
オイル交換時はこの写真では裏側になるエンジン上部のオイル検油棒注入口からポンプで抜き取るのが普通だが、中には車のエンジンの様にオイル・リザヴァーのナット(この写真ではリザヴァーの右上)を外してそこから流し出すオーナーもいる。
しかしプロペラ・シャフトはフリッカを含みどのような艇でも大抵プロペラ側がエンジン側より若干低く設定されている。エンジンはシャフトにアラインしてあるのでエンジンもアフト側(この写真では下側)に僅かに傾斜している。従ってオイルが全部自分で流れ出て来ることはない。
その残りの部分にカーボンや小さな金属片などの汚れが一番溜まっている場合が多いはず。ナットを外してオイル排出をする場合、その少量の残り部分を注意深く拭き取るなどのケアーをしているのだろうか。
(写真はPSC製434艇中366番目 Scout 関連のものです。)
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